( 328628 ) 2025/10/01 07:27:49 0 00 取材に応じる三宅容疑者 今年8月
大阪市の介護施設で、入所者の男性を熱い湯がたまった風呂に入れ、重いやけどを負わせて死亡させたとして、大阪府警は30日、介護福祉士の30代の男を逮捕したと発表しました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、大阪市東成区の特別養護老人ホーム「アルカンシエル東成」に勤務していた介護福祉士の三宅悠太容疑者(38)です。
警察によりますと、三宅容疑者は今年6月、入所していた70代の男性に入浴介護をする際、熱い湯がたまった風呂に入れて重いやけどを負わせ、死亡させた疑いがもたれています。
入所者の男性は半身マヒの状態で、専用のイスに体をベルトで固定してリフトを使って入浴していましたが、司法解剖の結果、全身の約77%にやけどを負い、死因は熱傷による敗血症だったということです。捜査の結果、湯の温度は50度以上で、男性は数分にわたり風呂に入れられていたとみられています。
施設の代理人弁護士によりますと、三宅容疑者は施設の職員ではなく、単発アルバイトの仲介サービスを通じて勤務していました。この日が2回目の勤務で、当時は1人で業務を担当していたということです。
事件があった特別養護老人ホーム 大阪市東成区
三宅容疑者は逮捕前の任意の調べに対し、「湯温の操作を適当にしてしまい、最初から高温の湯を張ってしまった。湯温はすぐに手を引っ込めてしまうほど熱かった。男性を別室に搬送した後、熱湯から適温に(ハンドルを)回した。湯温が熱湯だとバレるとまずいと考えた」と話したということです。風呂には高温にならないようにストッパーがついていたということですが、三宅容疑者は「ストッパーを解除した」と話していたということです。
一方、三宅容疑者は逮捕後の調べに対しては、「ケガをさせてやろうといった気持ちはありませんでした」と容疑を否認しているということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。
施設側は取材に対し、「被害者の方に申し訳ないという思いを強く抱いている。現在、被害者遺族への賠償などの手続きを進めている。今後二度とこの様なことが発生しないように、しかるべき原因究明を行うとともに、再発防止に努めているところである」とコメ ントしています。
三宅容疑者は逮捕前の8月下旬、読売テレビの取材に応じ「わざとではなかった」と犯行を否定していました。
Q.記者「故意に男性を熱湯風呂に入れたのか?」
三宅悠太容疑者 「わざとではないです。温度を確認せずに熱湯の状態で(男性を)風呂の中に入れてしまった。(男性の)様子がおかしく風呂から上げたら、下半身が赤くなり、皮がめくれ、血が出ている状況だった。まさか亡くなるとは思わなかった」
三宅容疑者は男性が入浴している間、脱衣所で服の片付けなどをしていて、異変に気が付くのが遅れたとした上で、遺族に対しては「大変申し訳ございませんでしたという言葉でしか言いようがない」と話しました。
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