( 329061 )  2025/10/03 06:02:46  
00

高級ブドウ品種「シャインマスカット」の苗木が無断で中国や韓国に流出し、生産・販売が行われている問題が報じられています。

農水省は、海外生産をライセンス許可の元で認め、使用料を徴収して日本の農家に還元する方針を検討しています。

一方、山梨県知事は、まず輸出環境を整えるべきだと主張しています。

橋下徹氏は、この事態を「最強のビジネスモデル」と考えるべきだと述べ、ライセンスビジネスの重要性を強調。

この問題は、日本の農業における知的財産戦略の転換点と捉えられています。

(要約)

( 329063 )  2025/10/03 06:02:46  
00

橋下徹氏(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より) 

 

日本が約30年かけて開発した高級ブドウ品種「シャインマスカット」の苗木が中国や韓国に流出し、無断で生産・販売が行われている問題が注目を集めています。 

 

これを受けて農水省が海外生産を認める代わりに、ライセンス許可を出す方針を検討していることについて、「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏が「最強のビジネスモデル」として捉えるべきだと主張しました。 

 

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より) 

 

番組では、近年シャインマスカットの苗木が中国や韓国に流出し、無断で生産・販売されている実態が紹介されました。 

 

さらに中国や韓国で栽培されたシャインマスカットが東南アジアなど第三国にも輸出されており、日本の農家にとって大きな打撃となっています。 

 

この問題に対し農水省は、海外生産を認めてライセンス許可を出す代わりに使用料を徴収し、そのお金を日本の農家に還元する方針を検討しています。 

 

しかし山梨県の知事は「そもそも輸出できない環境で先にライセンス許可を出すのは国内生産に打撃を与える」として、まず輸出環境を整えた上でライセンス許可を検討するよう求めています。 

 

橋下氏(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より) 

 

この問題について橋下氏は「最強のビジネスモデルだということを小泉大臣はもっと強く言うべき」と主張しました。 

 

橋下氏によると、「物を輸出すること」と「ライセンス料で稼ぐこと」は分けて考えるべきであり、輸出環境を整えることは当然としながらも、ライセンスビジネスこそが先進国型の稼ぎ方だと強調しました。 

 

【橋下徹氏】「今の日本は、経常収支のうちの貿易収支はほぼ赤字で、日本が外国から稼いでいるのは、ほとんどがライセンス料なんです。 

 

自分たちが物を作って売るだけじゃなくて、権利を与えて現地の人たちに作ってもらい、そこで収益を上げるというのは最高のビジネスモデルなんです」 

 

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より) 

 

また現在、違法・不法な形で中国や韓国から出回っているシャインマスカットについて、「これを全部ゼロにするのは難しい」としながらも、「権利をまず確立し、違法なものとライセンスが与えられたものを区別する」戦略が重要だと指摘。これはワインなど他国の農産物でも行われている戦略だと述べました。 

 

【橋下徹氏】「ブランドってすごく重要じゃないですか。味も重要だけどブランドも重要です。シャインマスカットはもちろん日本産が美味しいですが、ライセンスをしっかり世界各国に確立すれば、日本のもののブランドというものが高まるんです」 

 

番組では、当初は法整備が不十分だったため、苗木の流出自体を相手国に責めることはできなかったという背景も紹介されました。 

 

橋下氏は「日本は農業が内向きだったことと、目に見えない権利、ロイヤリティやライセンスに関して意識が足りなかった」と分析し、アニメなど他の分野でも同様の問題があったと指摘しています。 

 

「自分たちが一生懸命作るんじゃなくて、世界各国にそれをみんなに作ってもらったら莫大な利益が入ってくる」と橋下氏は強調し、小泉農水相はにもっと積極的に「最強のビジネスモデル」としてアピールすべきだと訴えました。 

 

シャインマスカット問題は、日本の農業における知的財産戦略の在り方を問う重要な転換点ともいえそうです。 

 

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月1日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

IMAGE