( 329573 ) 2025/10/05 06:11:04 0 00 40代公務員で「年収600万円」だけど、大学の同期は「年収1000万円」と聞きうらやましい! 高年収を目指すなら“民間企業”に就職すべきでしたか? 平均年収を比較
「安定していて将来も安心」といったイメージから、公務員を目指す人は少なくありません。特に就職活動の際には、景気によって給与が変動しやすい民間企業より、公務員のほうが確実に生活設計を立てやすいと考える人も多いでしょう。
しかし40代になると、大学時代の友人や同期の中には年収1000万円を超えている人もおり、「自分は公務員で年収600万円。民間企業を選んでいたら違ったのでは……」と感じる人もいるかもしれません。
本記事では、公務員と民間企業における40代の平均年収の違いを確認したうえで、安定と高収入のどちらを優先すべきかを整理していきます。
公務員の最大の魅力は、雇用と給与の安定性です。給与は人事院や自治体が定める給与表に基づき昇給が行われるため、景気変動の影響を受けにくく、定年まで安定的に収入を得られます。
さらに、民間企業のような大規模なリストラも基本的にはなく、雇用の安心感は非常に高いといえるでしょう。
福利厚生や退職金も手厚く、長い目で見ると安心して働き続けられる職業といえるでしょう。大幅な収入アップは難しいものの、しっかりと生活の土台を築けるのが公務員の良さです。
実際に40代の公務員と民間企業の平均年収を比べてみましょう。人事院の調査によると、国家公務員の平均給与月額は42万4979円、賞与は夏冬合わせて4.65ヶ月分で、単純計算すると年収は約707万円となります。
ただし、この数値には事務次官や局長といった高位管理職も含まれており、一般的な40代公務員の実態としては600万~800万円程度が目安と考えられます。
一方、民間企業の場合、大企業や専門性の高い業界で働く人は40代で800万~1000万円超に到達するケースも少なくありません。特に金融、商社、外資系コンサルティングといった分野では高収入が期待できます。
公務員が年功序列的に緩やかに昇給していくのに対し、民間企業では成果や業績に応じて収入が大きく変動するため、両者の間に明確な差が生じやすいのです。
年収1000万円といった高収入を目指すのであれば、公務員では到達が難しいのが現実です。課長級以上の管理職に昇進しても、年収は700万~800万円台が上限となるケースが多く、それ以上を狙うのは容易ではありません。
一方、民間企業では成果主義の傾向が強く、専門スキルや経験を活かすことで大幅な収入増が期待できます。同じ40代でも、実力次第で年収1000万円を超えるチャンスが存在するのです。
ただし、その分リスクも伴います。業績悪化によるリストラや給与減額の可能性があるため、「安定を取るか」「高収入を狙うか」は価値観やライフプランによって判断が分かれる部分といえるでしょう。
公務員は安定した給与と雇用、充実した福利厚生によって堅実な生活を築きやすい反面、年収1000万円といった高収入には届きにくい職業です。民間企業は、実力や業績次第で高収入を目指せる可能性がありますが、その裏には景気変動や雇用不安といったリスクも存在します。
結局のところ、公務員と民間企業のどちらが「正解」というものはなく、大切なのは「自分にとって安定とは何か」「収入をどこまで重視するか」という価値観を明確にすることです。そのうえで、自身の将来設計に合ったキャリアを選択することが求められます。
出典 人事院 令和7年国家公務員給与等実態調査の結果
執筆者 : 金田サトシ FP2級、WEBライター検定3級、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト
ファイナンシャルフィールド編集部
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