( 329763 ) 2025/10/06 06:03:42 0 00 上場時に「アップル株」を“50万円”買っていたら、今頃は「9億2500万円」に! 今からでも“最低投資額”は意外と安い? 日本からの購入方法も解説
iPhoneやMacを展開するアップルは、1980年の上場以来、世界を代表する巨大企業に成長しました。もし上場時に50万円を投資していたら、現在では約9億1300万円に相当する計算になります。一見すると高根の花のように思えるアップル株ですが、日本からでも証券口座を通じて購入可能です。
本記事では、上場からの40年余りの投資シミュレーションと購入手順を初心者向けに解説します。
アップルは、1980年12月12日に米ナスダック市場へ上場しました。当時の公募価格は1株22ドル前後で、同日の終値は29ドルでした。また、当時の為替レートは、1ドル=約209円の水準で、仮に1株22ドルで50万円分を購入していた場合、約108株を保有できた計算になります。
その後、株式分割を5回重ねたことで、累積倍率は224倍に達します。つまり、当初の108株は現在では、約2万4192株に相当します。
一般的に、株式分割は少ないお金でも買える人が増えるため、投資家が集まりやすくなります。結果として株の人気が高まり、株価が上がりやすい要因にもなります。アップルの株式分割の履歴は、図表1のとおりです。
図表1
図表1
Investing.com アップル (AAPL) 株式分割の履歴
約2万4192株を、仮に現在のアップルの株価約255ドル(9月30日時点)で計算すると、評価総額はおよそ616万9000ドル、日本円換算では、9億2500万円前後(1ドル=150円換算)に相当する可能性があります。
では、2025年9月末時点で、アップル株を購入するにはいくら必要なのか考えてみましょう。米ナスダックに上場しているアップル株は「1株単位」で購入でき、日本円換算で数万円程度から取引可能です。2025年9月30日現在の株価は255ドル程度なので、1ドル=150円を前提にすると、1株あたり約3万8250円です。
アップル=世界的な巨大企業というイメージから、株価も数十万円単位するのではと考える人は少なくありません。さらに、日本株は最低100株単位での購入が一般的なため、海外株も同じと誤解されやすいのです。実際には、3万円台後半から購入可能です。
まずは購入までの流れを簡単に整理すると、次のとおりです。
1. 米国株を扱う証券会社で「外国株専用の証券口座」を開設する 2. 口座に代金を入金する(円でOK、外貨入金も可能) 3. 米国株取引画面からアップル株を発注する 4. 円貨決済か外貨決済かを選んで取引を完了する
具体的には、米国株を扱うSBI証券、楽天証券、マネックス証券など大手ネット証券で口座を開設するのが一般的です。手続きはすべてオンラインで完結し、国内株の口座開設とほぼ変わりません。口座開設後は、代金を入金して取引画面からアップル株を発注します。
決済方法には、「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があります。
円貨決済:日本円を入金すれば自動でドルに両替して取引できます。手間がかからず便利な一方、取引のたびに為替コスト(スプレッド)が発生します。
外貨決済:事前にドルへ両替して入金し、そのままドル建てで取引します。繰り返しの両替コストがかからない点がメリットですが、あらかじめ外貨を用意する必要があります。
例えば、楽天証券は外貨決済を選択でき、米ドルでの入金に対応しています。ただし、外貨決済を利用する場合は事前に米ドルを準備しておかなければなりません。
いずれにしても、最低投資額は数万円程度と比較的手軽で、初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。国内株と同様に操作はシンプルで、初心者でも扱いやすい仕組みが整っています。アップル株に限らず、海外株投資のハードルは想像以上に低くなっています。
アップル株は、過去40年以上にわたり驚異的な成長を遂げてきました。しかし、将来も同じリターンが得られるとは限らず、為替変動や業績悪化、競争激化といったリスクも存在します。
投資する際には、「生活資金とは切り離した余裕資金を使う」「1社だけに集中せず分散投資する」といった基本を守ることが重要です。さらに、米国株はドル建てのため、円安時に購入すると割高になる点も意識する必要があります。
出典 Investing.com アップル (AAPL) 株式分割の履歴
執筆者 : 諸岡拓也 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部
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