( 329773 ) 2025/10/06 06:13:24 0 00 大阪・関西万博の印象を巡り、開幕当初の4月まではSNS上で否定的な投稿が多かった一方、5月以降は肯定的な投稿が上回る状況が続いていることが5日、分かった。5月の大型連休などで会場を訪れた人から「楽しい」といった発信が増え、事前に広がっていた不安や不満が払拭されていったとみられる。
米メルトウォーターのSNS分析ツールを使い、今年1月以降にX(旧ツイッター)に万博に関して投稿された約3379万件を解析。「肯定的」「否定的」「中立」「評価できない」の4種類に分類した。
このうち肯定的な投稿と否定的な投稿の2種類を比べたところ、1~3月は否定的投稿が7割前後にのぼり、開幕前後の4月も否定的投稿が約57%を占めた。ただ、5月以降は肯定的投稿の割合が6割前後まで拡大し、相対的に否定的投稿は縮小する格好となった。
投稿の内容をみると、4月までは会場で可燃性のメタンガスが発生するといった安全上の懸念、工事費の高騰を含む運営上の問題に関する投稿が多かった。これに対し、4月13日の開幕以降は万博を楽しむ投稿が増え、特に5月の大型連休期間中は「限定グッズを買えた」といった喜びの声が目立つようになった。
また、写真や動画付きの体験談や「行ってよかった」といった感想も拡散。パビリオン建設費の未払い問題や猛暑に関する否定的投稿もあったが、7月には航空自衛隊の「ブルーインパルス」が展示飛行するなどの効果もあり、肯定的投稿が上回る状況が続いた。
万博会場には閉幕が迫った9月中旬以降、「駆け込み需要」で連日20万人以上が来場。空前の混雑ぶりを見せる一方で過ごしやすい気候となっており、13日の閉幕までSNS上の反応も「好評」をキープしそうだ。
|
![]() |