( 330251 )  2025/10/08 06:29:20  
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妹が購入した夫のアルファードについて、510万円から1000万円を超える高級車ですが、普通の会社員夫婦でも購入可能かを検証しています。

日本の平均年収は約478万円で、共働き世帯年収は856万円程度です。

一般的には年収の半分までの車を目安に考えるため、510万円のアルファードはやや高額です。

しかし、頭金を用意したり、残価設定クレジットを利用することで、月々の支払いを抑えられる可能性があります。

世帯年収が700万円~800万円あればアルファードの購入は現実的でしょう。

妹の夫が購入した事例も、こうした金額を考慮すれば無謀な選択ではないかもしれません。

(要約)

( 330253 )  2025/10/08 06:29:20  
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妹に「夫がアルファード買った」と聞きビックリ! 新車「500万円」以上しますが、普通の“会社員夫婦”でも買えるものなのでしょうか? データをもとに解説 

 

高級車として知られるアルファードは新車価格が500万円を超える車種です。そのため収入を知っている身内が買ったと聞くと「普通の会社員の夫婦でも本当に買えるの?」と疑問に思うかもしれません。 

 

今回は、現在のアルファードの価格と日本の平均的な年収データをもとに、普通の会社員夫婦でもアルファードを購入できるのかを詳しく検証していきます。 

 

2024年12月にトヨタのアルファードに新グレードが追加され、最安価格は510万円からとなりました。 

 

新たに追加された「ハイブリッドX」は価格を抑えたグレードとなっています。一方で、最上級の「ハイブリッドスペーシャスラウンジ」では1000万円を超える価格帯の車種も用意されています。 

 

つまり、アルファードの価格帯は510万円から1000万円超まで幅広く展開されており、エントリーグレードでも500万円以上の価格設定となっています。 

 

国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は約478万円となっています。 

 

男女別に見ると、男性の平均年収は587万円、女性の平均年収は333万円です。 

 

2024年の総務省の調査によると、夫婦共働きの勤労者世帯年収は856万円程度です。ただし、夫婦ともに正社員なのか、どちらか一方がパート・アルバイトなのかによって収入は大きく変わります。なお、厚生労働省の2024年国民生活基礎調査では、日本全体の平均世帯年収は536万円となっています。 

 

一般的に車の購入予算は年収の半分程度が目安とされています。夫婦ともに正社員で年収400万円ずつの世帯(合計年収800万円)であれば、400万円程度の車が購入しやすい価格帯と考えられます。 

 

しかし、アルファードのエントリーグレードは510万円からとなっており、年収に対してやや高額な買い物でしょう。 

 

普通の会社員夫婦でも、車両価格の20~30%程度の頭金があればローンの月々の支払額を抑えることが可能です。また510万円の車であれば、100万円~150万円程度の頭金を準備できれば購入のハードルが下がります。 

 

また共働きで夫婦ともに正社員として働いている場合、世帯年収が700万円~900万円程度になる家庭も少なくありません。このような収入レベルであれば、アルファードの購入も現実的といえそうです。 

 

 

月々の支払額を抑える方法として、残価設定クレジット(残クレ)を利用するという選択肢もあります。 

 

残価設定クレジットとは、数年後の買取保証額を残価として設定し、車両価格から残価を除いた残りの金額を支払う方法です。残価を差し引いた金額を分割するので、通常のカーローンと比べて月々の支払額を軽減しやすくなります。 

 

月々の支払額を抑制できるため、通常の分割払いでは手の届かない車に乗れる可能性があります。また、最終回の支払い時に「新車への乗り換え」を選択すれば、基本的に据え置いた金額の支払いをせずに新車に乗り換えられます。 

 

一方で、残価設定クレジットは契約期間を延長し最後まで乗り続ける場合、支払額が一般的な自動車ローンより増えてしまう傾向にあり、残価に対しても金利がかかるため、総返済額はマイカーローンより高くなりやすい特徴があります。 

 

加えて契約時に定めた走行距離を超えると精算時に追加費用が発生する点も注意が必要です。 

 

アルファードの新車価格は510万円からとなっており、普通の会社員夫婦にとって決して安い買い物ではありません。しかし、夫婦合わせた世帯年収が700万円~800万円程度あるか、頭金を準備できれば購入は十分可能です。 

 

残価設定クレジットを利用すれば月々の支払額を抑えることができますが、総返済額や使用制限などのデメリットもあるため、家計の状況と照らし合わせて慎重に検討することが大切です。 

 

「妹の夫がアルファードを買った」という話も、このような背景を考慮すれば、決して無謀な買い物ではない可能性が高いでしょう。 

 

出典 

国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査 

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2024年(令和6年) 

厚生労働省 2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況 

 

執筆者 : 上野梓 

FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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