( 330433 )  2025/10/09 05:09:16  
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浜田敬子氏(2024年2月撮影) 

 

 元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は8日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。 

 

 自民党の高市早苗総裁(64)が、総裁に選出された直後のあいさつで「私はワークライフバランスという言葉は捨てます」という表現を使って今後への意気込みを示したことについて「なんであれを、わざわざ言う必要があるのかという気がしている」と指摘した。 

 

 番組では7日に正式発足した自民党の高市執行部の顔ぶれを紹介し、恒例のパネルコーナーでは、高市氏40年以上にわたる親交があるという政治評論家篠原文也氏をゲストに、高市氏のこれまでの言動を振り返り、保守思考の原点を探る企画を放送。今回の総裁選で、高市氏が国民の声を聴くための「サナエボックス」が47都道府県に設置されたことなども伝えた。 

 

 浜田氏は、「高市さんがこれまでいろいろ、自分を変えようという形で努力をされたんだということは見て感じた」とした上で、最近の変化として「一生懸命しゃべると表情が険しくなって、見た目がちょっと怖いという印象を持たれるというアドバイスが多分、あったんだと思います」と指摘。「(今回の総裁選では)時々、思い出したように笑われていた。笑顔、笑顔、と思い出しながらやっていたのだろうと感じた」と私見を示した。 

 

 その上で「ただ、残念だったのは、あれだけ国民の声を聴かれ、ご自身の配偶者の介護で苦労されていることを(総裁選前の講演で)おっしゃっているにもかかわらず、『ワークライフバランスという言葉を捨てる』というようなことをおっしゃった」と指摘。「わざわざ言わなくても、総裁、総理になれば、本当に忙しく、全力を尽くさざるを得ない」と苦言を呈した。 

 

 

 

 高市氏は4日、所属議員に「全世代総力結集、全員参加で頑張らなきゃ立て直せません。全員に馬車馬のように働いていただきます」「私自身も、ワークライフバランスという言葉を捨てる。働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」と訴えた。浜田氏は「なんてあれを言う必要があるのか、という気がしている。子育てや介護など、両立で苦労されている方がいるし、そのためにいろんな声を聞いてきたのではないか」とも指摘した。 

 

 その上で、「(総理総裁の職と)介護との両立を不安視する声が、党内の、特に男性議員からあって、あれ(ワークライフバランス)を強調しないと、(党内の)不安を払拭(ふっしょく)できないのでは、という気がしました」と、私見を口にした。 

 

 高市氏の夫で元衆院議員の山本拓氏(72)は今年に入って脳梗塞で倒れたとされ、高市氏は5月の地方公演で、夫の介護について語ったと報じられている。 

 

 

 
 

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