( 331333 )  2025/10/12 07:30:32  
00

「ペットボトルは買ったら負け、マックのポテトはもらうもの」資産1,000万円を達成した29歳“節約男子”。アプリ婚活で「大失敗」のワケ 

 

29歳の節約男子・山本さん(仮名)。多いとはいえない収入のなか資産1,000万円を築きました。しかし、お金を貯めるためにしている努力が、婚活において思わぬ「減点」に……。見ていきましょう。 

 

29歳の会社員・山本翔太さん(仮名)は、都内・家賃6万5,000円の小さなアパートで一人暮らしをしています。年収は380万円。なかなか上がらない年収に悩みつつ、居心地のよさから転職は考えていません。 

 

そんな山本さん、大学時代から節約とポイ活、さらにはタダ活(無料サービスの活用)をコツコツ続け、これまでに貯金と投資を合わせて1,000万円の資産を築きました。 

 

「無駄づかいは極力排除したい。お昼はお弁当、飲み物はマイボトル。平日はほぼ「ノーマネーデー(お金を使わない日)」にしています。もちろんポイントも大好き。ポイントサイトを経由して物を買うだけでもお得ですし、クレジットカードを作って大量のポイントをゲットしたりして、旅行代を浮かしたこともありますよ」 

 

休日はアプリで手に入れたクーポンを活用。お得・投資系アカウントをチェックし、時にはコメントのやりとりをして、「ここで無料で〇〇がもらえる」と情報を得ると、定期券の範囲内であれば赴く……そんな生活を続けてきたといいます。 

 

収入は増えないけれど、工夫すれば貯められると実感し、今では「低収入でも資産はある」という自信が生まれました。 

 

そんな山本さんの次の目標は“結婚”だといいます。マッチングアプリで出会った同い年の女性・美咲さん(仮名)とは、初対面から話が弾みました。お弁当を作っていると話せば「料理上手な男性、いいですね」と言ってもらえ、嬉しかったといいます。 

 

「価値観も合う気がしたんです。派手じゃないし、堅実そうで。これはうまくいくかもって思いました」 

 

ところが、2回目の食事で、山本さんは思わぬ失敗をしてしまうのです。 

 

山本さんは、女性が喜びそうなレストランをチョイス。もちろん支払いも自分持ち前提でした。そのあたりの準備はぬかりなかったのですが、お互いの生活を話し合う中で、つい節約などの話を熱く語ってしまったのだといいます。 

 

「『マックのポテトはアプリやアンケートで無料でもらえるから、買うものじゃない』とか、『ペットボトルの飲み物なんて、少なくとも5年以上買ってない』『コスメが必要なら、たくさんサンプルをもらえる方法がある』『人気商品をメルカリで売ると、けっこな副収入になる」とか。でも、最初は“すごいですね”って笑ってくれてたんですけど、言い過ぎたんですね。だんだん反応が薄くなって」 

 

その後、LINEの返信が減り、ついには既読スルーに。翔太さんは、SNSでつながっている節約好きの既婚女性にDMで相談してみたそうです。すると、すぐにこんな返信が返ってきました。 

 

『ああ〜やっちゃったね。私も自分は色々してるけど、男がケチなのは好きじゃないんだよね。“結婚したら家計のことを口うるさく言われそう”って思われちゃったのかも』 

 

翔太さんは思わず苦笑いしました。 

 

「僕にとっては趣味みたいなものなので、理解してくれると嬉しいんですが、いきなりは引いちゃいますよね。完全に間違えました……」 

 

翔太さんにとって、ポイ活や節約は我慢ではなく、ゲームのような楽しみです。やれば得するし、効率よく生きてる実感がある。実益もあるし、達成感もある。でも、他人からは単なるケチな男に見えてしまう――。そんなジレンマがあるといいます。 

 

「あの失敗を反省して、今は、ほどほどに伝えるようにしてます。最初はそんな感じがちょうどいいのかもしれません。得するのは好きですけど、婚活で損したくないですからね」 

 

THE GOLD ONLINE編集部 

 

 

 
 

IMAGE