( 123955 )  2023/12/20 21:39:50  
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安倍派の「裏金疑惑」捜査は、東京地検特捜部にとって“因縁の対決”だ

( 123956 )  2023/12/20 21:41:27  
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自民党安倍派の「パーティー券問題」が発覚し、東京地検特捜部が事情聴取を計画している。安倍派議員の一部がパーティー券収入を裏金化した疑惑があり、岸田政権は関与した人物を政権から排除する方針を固めている。更迭対象は松野官房長官、西村経済産業相、萩生田党政調会長、高木党国会対策委員長、世耕党参院幹事長。特捜部は過去に大物政治家をターゲットにした「忖度なき捜査」を行ってきたが、2009年の西松建設事件以降、10年間の「空白期間」があった。

特捜部の「空白期間」の原因は、安倍政権下での「検察コントロール」に関連しているとの指摘がある。菅義偉官房長官(当時)がキーマンとなり、メディアコントロールや情報管理が行われたとされる。しかし、安倍氏の退陣後、特捜は再び動き出している。

安倍派がスキャンダルにまみれる中、国民からの信頼を回復するために岸田首相は岸田派を離脱し、派閥会長も退いた。国民からの信頼を回復するため、安倍派幹部「5人衆」の後任には、権力を私利私欲に利用しない「謙虚な人物」を据えることが望まれている。

(要約)

( 123957 )  2023/12/20 21:41:41  
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 自民党安倍派の「パーティー券問題」が波紋を広げている。その全容解明に向け、東京地検特捜部が近く事情聴取を始めるとみられる。特捜は「最強の捜査機関」の異名を取り、大物政治家相手に「忖度なき捜査」を展開してきたが、かつて10年ほど“沈黙”を強いられたことがある。かつての安倍政権も深く関わっている、「政党政治vs検察」の因縁に迫る。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 「パーティー券問題」発覚で 安倍派幹部「5人衆」が失脚か

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)に所属する議員が、パーティー券収入の一部を“裏金化”していた疑惑が浮上し、岸田文雄政権を揺るがす大問題となっている。岸田首相は問題発覚を受け、裏金を受け取った疑いがある人物を政権の要職から排除する方針を固めた。

 更迭の対象は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一党政調会長、高木毅党国会対策委員長。世耕弘成党参院幹事長の交代も検討中だと報じられている。彼らが一掃された暁には、いわゆる安倍派幹部「5人衆」が、岸田内閣および党執行部から姿を消すことになる。

 岸田首相が火消しに追われる一方で、東京地検特捜部が全容解明に向けて動き出した。臨時国会の閉会(12月13日)を待って、“裏金化”に絡んだ疑いがある安倍派議員および幹部の事情聴取を進めるとみられる。

 特捜は「最強の捜査機関」の異名を取り、直近の約4年間で8人の国会議員を汚職で立件してきた。この8人の所属政党は、立件時点で「7人が自民党、1人が公明党」と全員が与党議員だった。今回の件においても、国会議員をターゲットに「忖度なき捜査」を展開するだろう。

 振り返れば、「ロッキード事件」「リクルート事件」「佐川急便事件」など、検察と政党政治の闘いは延々と続いてきた。筆者にとって特に印象深いのは、2008~09年に発覚した「西松建設事件」だ。準大手ゼネコンの西松建設が、自民党や民主党などの大物政治家に違法な献金をしていた事件である。

 西松建設事件が問題視され始めた当時、自民党・麻生太郎内閣の支持率が急落しており、民主党政権への交代が期待されていた。政権交代が実現した場合に、首相就任の可能性が高いとみられていたのは、民主党の代表を務めていた小沢一郎氏だった。

 そして09年3月、特捜による西松建設事件の捜査が政界に及んだ。その結果、小沢氏の資金管理団体事務所などに家宅捜索が入り、公設第一秘書が逮捕された。この問題による党内の動揺を受けて、小沢氏は09年5月に民主党代表を辞任した。

 周知の通り、09年9月の総選挙で民主党は大勝利を収め、政権交代を果たしたが、首相の座を射止めたのは鳩山由紀夫氏だった。夢破れた小沢氏は党幹事長に就任し、英国流の統治機構改革や党政調会の廃止などに、その剛腕を振るおうとした(本連載の前身「政局LIVEアナリティクス」第38回)。

 だが10年1月、小沢氏の側近・石川知裕衆議院議員(当時)を含め、秘書3人が政治資金規正法違反容疑で逮捕された。小沢氏本人は嫌疑不十分で不起訴処分となったが、世論は許さなかった。ある市民団体が不起訴を不服として、小沢氏を検察審査会に告発。結局、小沢氏は民主党幹事長を辞任した。

 小沢氏は強制起訴された後に無罪判決となったものの、この政治史に残る事案の裏側で、「最強の捜査機関」が「忖度なき捜査」を展開したことは言うまでもない。

● 「最強の捜査機関」こと特捜に 「10年の空白期間」がある理由

 ところが特捜は石川氏の逮捕以降、長きにわたって沈黙する。IR・統合型リゾート施設事業を巡る汚職事件で、秋元司内閣府副大臣(当時)が19年12月に逮捕されるまで、10年ほどの「空白期間」があるのだ。

 空白が生じた理由は、自民党が政権を奪還し、故・安倍晋三氏が二度目の首相就任を果たして以降、うまく検察を抑え込んでいたからだ――という指摘がある。安倍政権下で「検察コントロール」のキーマンとなったのは、菅義偉官房長官(当時)だとみられる。

 菅氏はこの頃、毎年約10億~15億円計上される官房機密費や報償費を扱える立場にあった。内閣人事局を通じて、審議官級以上の幹部約500人の人事権を振るうことも可能だった。菅氏は官邸に集まるヒト、カネ、情報を一手に集め、絶大な権力を掌握していたといえる。

 さらに、菅氏は官邸記者クラブを押さえてメディアもコントロールし、官邸に集まるありとあらゆる情報を管理したとされる(本連載第253回・p4)。特捜が動く前に、政権を揺るがしかねない政治家のスキャンダルを「握りつぶす」ことが可能だったのだ。

● 「黒川元検事長の定年延長」問題で 特捜の恨みが増幅?

 結果的には発覚したが、「森友学園」「加計学園」「桜を見る会」をはじめとする問題も、証拠の隠蔽・改ざん・虚偽答弁が繰り返され、全容解明までに時間を要した。その裏側でも菅氏が暗躍していたことは想像に難くない。

 そうした安倍内閣における「権力の私的乱用」のうち特に問題だといえるのが、20年1月31日に下された「黒川弘務東京高検検事長(当時)の定年を6カ月延長する閣議決定」だ。この黒川氏も、菅氏に近かったとされる。

 当時、「桜を見る会」について、高級ホテルで行われた前夜祭の会費が不当に安価だったことなど、不審な点が次々と判明していた(第266回)。河井克行元法相・河井案里参院議員による、19年の参院選広島選挙区を巡る「大規模買収」疑惑も深まっていた(後に、共に逮捕・有罪)。河井案里氏の参院選擁立も、菅氏が強引な形で進めたものだった。

 黒川東京高検検事長の定年延長は、これらのスキャンダルを抑え込むために、安倍内閣が強引に進めたものだとみられる。

 しかし結局、“賭けマージャン疑惑”で黒川氏は東京高検検事長を辞任(20年5月)。同年9月には安倍氏が首相を退陣した(第252回)。その後首相となり、立場が変わった菅氏は、「桜を見る会」問題に関して特捜が安倍事務所の事情聴取に入っても、官房長官時代のように抑え込むことはできなかった(第260回)。

 そうした経緯もあり、安倍氏がこの世を去った今、特捜は再び自由に動ける状況となった。今回の「安倍派パーティー券問題」においても、安倍派をターゲットにして徹底的な疑惑追及を行う可能性が高い。それはかつて、息のかかった人物を東京高検検事長に残そうとするなど、人事にまで介入してきた安倍政権への“復讐”のようにもみえる。

● キックバックを懐に入れる政治家を 国民が信頼するはずがない

 「桜を見る会」の狂騒と同じように、安倍派が政治資金パーティーを開けば、多くの組織、団体、個人がつながりを持って利益を得ようと寄ってくる。予定以上の資金が集まると、内輪で分け合うことも可能となる。

 その誘惑に負けて、資金を自らの懐に入れる――。横領だと断罪されても仕方がない行為だが、安倍派議員には「誰も権力に逆らって告発できない」というおごりがあったのだろう。そのおごりを、今の特捜は許さないのではないだろうか。

 筆者はかねがね、政治家はおごらず、謙虚でなければならないと主張してきた(第176回)。政治家が国民の信頼を失うと、国家が本当の危機に陥ったときに指導力を振るうことができず、国益を損ねてしまうからだ。特に「有事」の際に、政治家が国民に信頼されないならば、国家の危機を招くことになる。

 端的に言えば、台湾有事や北朝鮮のミサイル開発の危機にさらされる日本では、岸田首相が防衛費を増額し、安全保障体制を構築しようとしてきた(第320回)。だがあきれたことに、保守派として安全保障体制の充実に取り組んできたはずの安倍派がスキャンダルにまみれている。その状況下で、誰が自民党による安全保障政策を支持するのだろうか。

 政治家は強い権力を持つからこそ、何をしても許されるものではない。その扱いには慎重であるべきだ。パーティー券収入のキックバックを自らの懐に入れる政治家たちが立案した政策に、国民が耳を傾けるはずがない。

 厳しい状況下に置かれた岸田首相は、自ら岸田派(宏池会)を離脱し、派閥会長も退くことを表明した。「ピント外れ」との批判もあるが、少しでも国民からの信頼を回復しようと苦慮した末の決断なのだろう。その岸田首相には、安倍派幹部「5人衆」が去った要職の後釜に、権力を笠に着て金銭を得ようとしない「謙虚な人物」を据えることを望みたい。

( 123958 )  2023/12/20 21:43:52  
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コメントは、自民党安倍派の「パーティー券問題」に対する様々な意見を反映しています。一部のコメントは、関与した議員の議員辞職を求めており、役職解任だけでは不十分だと批判しています。また、他の政党でも同様の問題が存在する可能性を指摘し、特捜部が過去に抑えられていたとの見方も示されています。

安倍派だけでなく自民党全体の問題として捉えるべきだという意見もあり、特捜部の徹底的な追及に期待する声があります。一方で、黒川元検事長の定年延長問題や政治と検察の関係に疑問を投げかけるコメントも見受けられます。

また、マスコミの煽りによって大きくなったとの指摘や、未記載問題は修正申告で解決できるとする意見もあり、これに対しては盗んだものを返せば罪が免れるわけではないと反論する声もあります。

全体的には、この問題に対する批判的な意見が多く、政治家の行動と倫理に対する国民の信頼が問われていることが伺えます。

( 123959 )  2023/12/20 21:44:08  
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rkh********

rkh********12/13(水) 11:29

脱税事件にかかわってるのだから議員辞職に追い込むのが相当です。

役職解任だけで済ませようというのは甘すぎる。裏金=脱税でしょう?

一般的にレジに入金しないでくすねたのと一緒で懲戒解雇必須事案です。

そこの部分を履き違えたり言葉の使い方でごまかしてはならない。

一旦搾取した金をレジに戻せば済む話ではない。

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shi********

shi********12/13(水) 10:59

これしっかり追加徴収して欲しいよね、でもこんな事案は自民だけ?と疑いたくもなる、パー券などどの政党でもやってる筈だよね。

旧民主時代でもやらされてたし捌いていたら何かしら出て来るのでは?

この件で信用も無くなり政治家の在り方も変わりそう、特捜部は何故か抑えられて来たからドヤ顔で仕返し的な物かも知れないが増税なのか減税なのか分からないフワフワしてますからね、政治家と高額所得者からの徴収が少ない今は格差と唱えているのはそっちの方達だけですからね。

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tsb********

tsb********12/13(水) 10:28

安倍派だけでなく自民党全体が高をくくっていたんだろうな。河井事件の時点で特捜部が再度動き出したと察知して止めておけば、ここまでのことにはならなかったのだろうが、一度身についた悪習慣はやめられなかったんだろうな。

まあでもやはり安倍派が不正の規模も金額も突出して大きいし、安倍-菅やりたい放題体質を一掃するためには、安倍派の中心的存在である五人衆をきちんと失脚させて、安倍-菅体質を根絶しておかなければならない。そして菅前首相の復権も絶対に阻止しなければならない。

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dok********

dok********12/13(水) 11:37

安部派だけでどうしてすむの?捜査の段階で、あいつも、こいつもの感性になり自民党の問題そのものになっていくのでは?捜査中に別の犯罪があばかれていくのと同じでは?安部派、○○派------?疑獄事件に発展する可能性もあるのでは?人間、それほど強いものではないのでは?今度の場合は、秘書が秘書がの言葉をつかえないのでは?法治国家だから民主主義が成立するのでは?だから世界が相手にしてくれるのでは?法に対してどうなのかでは?責任があるものには責任をとってもらうのが、当たり前では?国家が法を犯して、担当者が国税庁長官、わずかの退職金で終わりでは、民主主義国家の名が泣くのでは?

この機会に当たり前のことができる政治に生まれ変わったいいのでは?

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ぷまのくーさん

ぷまのくーさん12/13(水) 12:28

いくつかの派で問題があったとしても、一点集中で攻め落とすのはさすが。

これで、「何で俺たちだけ」とナイーブなお年寄りたちは不満を募らせ、勝手に仲間割れが始まる。失言や他の派閥の情報を得るに手段として最適。

問題なのは自民党以外に政府を担える政党がないこと。

立憲民主党はまだ準備段階にすら来ていないことを党首自ら公表している。次の次、たぶんその次もまたその次も厳しいし、望んでいるのは取り巻きの一部のみ。

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hea********

hea********12/13(水) 11:28

>キックバックを懐に入れる政治家を 国民が信頼するはずがない

緒論色々あり因縁の歴史もあると思うが、国民から信託を受けた代議士としての職に就こう者が政治資金規正法違反という違法を犯すばかりか、カネを着服するなどという公人にそぐわぬ資質を晒された今、次期国政選挙では絶対に出馬は許されず、有権者も絶対に投票してはならない事は肝に銘じなければならない。

今後は選挙ポスターや公示には候補者の履歴覧に賞だけではなく罰も書き加えるべきだ。

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aaa

aaa12/13(水) 11:26

この著書、よく知らないけど、陰謀とか大好きな人なのかな。

黒川さんを法務省官房長にしたのは民主党政権。

自民党に政権が戻った後もそのまま官房長にしていたのは、黒川さんの能力が高いというか、与野党問わず政治家に好かれるキャラクターだったから。

あと、菅さんが官房長官だったときは検察を抑えられて、トップの総理になったら抑えられなくなった?

自分で書いてて無理があると思わないかな。

総理が全権を握っていて、官房長官にいくらでも指示できるのに、総理になると力がなくなるとか意味がわからない。

swy********

swy********5日前

想像に難くない、~だろう。

のオンパレード

安倍政権であったことを羅列しているだけで、全く内容に踏み込まない極めて薄っぺらい内容。

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aka********

aka********12/13(水) 10:40

黒川は、自分で賭け麻雀をリークしたんじゃね?

本当はやりたくもない自民党議員の政治資金の揉み消しをさせられ、

定年でやっと辞めれると思ったら、(そこまで我慢しようとした)

法解釈を曲げて定年延長までされようとした。

もう良心の呵責に耐え切れなくなったけど、

お金を貰ったり、異例の大出世をさせてもらっていたから断れない。

安倍から解放されるためには、犯罪にならない程度の不祥事がバレればいいと、自分から新聞社にリークしたとか。

ようやく安倍も諦めてくれて、内心ホッとしたんじゃね?

第2の佐川にはなりたくなかったとか。

Blue Morpho

Blue Morpho12/13(水) 11:22

黒川氏がもし定年延長されていれば、自分だけでなく家族にも相当な風当たりがあったでしょうね。

それを危惧して、自分から賭けマージャンをリークしたかもしれませんね。

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laserbeam

laserbeam12/13(水) 10:58

本当にやるんだろうな。

安倍の桜を見る会の時も会計責任者は略式起訴になったが、安倍は嫌疑不十分で不起訴になった。

小沢一郎の時もそうだったが、要は実力者に関しては検察は及び腰だということだ。

これは何故なのか?そのへんを若狭さんや郷原さんは解説してくれないかな。

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has*****

has*****12/13(水) 10:15

黒川さんと地検の怨念は、陰謀論と変わらないメディアの作った物語。

仮に物語がノンフィクションだったとすれば、捜査対象によって、地検が手を緩めたり厳しく行ったりしてるのかという話になってくる。

そもそも、モリカケ桜問題は、結果にあるように、不起訴、不起訴相等のオンパレードになるような事案だったのを、マスコミがさも時代の大事件のように煽りまくって事態を大事にした経緯がある。

今回の未記載問題も、修正申告すれば済む話。

has*****

has*****12/13(水) 10:51

>プーチン漫才!さん

>今回の未記載問題も、修正申告すれば済む話??

>盗んだものを返せば罪を免れるの? そんな簡単な話じゃない。

今回の案件は政治資金規正法の話です。

修正申告で事足ります。

まあ、額が額ですから、会計責任者は処罰の対象にはなると思いますが。

ちなみに、盗んだとおっしゃっていますが、誰から誰が盗んだのでしょうか?

プーチン漫才!

プーチン漫才!12/13(水) 10:42

今回の未記載問題も、修正申告すれば済む話??

盗んだものを返せば罪を免れるの? そんな簡単な話じゃない。

未ログインユーザ

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