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2024年1月2日午後5時55分、羽田空港で日本航空516便が海上保安庁の航空機と接触し炎上した。

機体には乗客367人と乗員12人が搭乗していたが、全員が脱出し、海保機の機長が負傷した。

専門家は人的ミスや管制の問題が原因と推測し、乗員乗客の冷静な対応で全員の脱出が可能になったと考えている。

(要約)

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着陸時に海保機と衝突し炎上した日航機=羽田空港で2024年1月2日午後7時5分、手塚耕一郎撮影 

 

 2日午後5時55分ごろ、羽田空港(東京都大田区)のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空(JAL)516便が、海上保安庁の航空機と接触し、火災が発生した。JALなどによると、516便には乗客367人、乗員12人が搭乗していたが、全員脱出した。また、海保機は6人が搭乗しており、機長がけがをした。捜査関係者によると、他の5人は機内に取り残されているとの情報がある。 

 

【写真特集】羽田空港で炎上する機体 

 

 ◇元国土交通省航空局安全部長・高野滋氏 

 

 本来、航空機が着陸する滑走路には、別の機体が入らないよう管制官が指示するし、灯火でお互いの機体を目視できるはずだ。まれに着陸する際に滑走路へ何らかの進入があり、ゴーアラウンド(着陸やり直し)する例はあるが、今回は接触に至っており、何らかの人的ミスが発生した可能性もある。火が上がっている間に乗客が脱出できたが、エンジンや燃料タンクがぶつかっていれば大きな爆発が起きていた可能性もあり、不幸中の幸いだった。ブラックボックスが残っていれば、原因の解明に役立つだろう。 

 

 ◇元日航機長で航空評論家の小林宏之氏 

 

 事故原因として考えられるのは、海保機が管制官の指示を聞き間違えるなどして滑走路に入ってしまったか、516便が何らかの理由で滑走路を逸脱して接触した可能性だ。羽田空港には海保の基地があり、今回の機体が能登半島地震の救援対応に当たっていたように、災害出動は日常業務だ。旅客機の乗員は90秒以内に乗客全員を片側のドアから脱出させる訓練を受けており、今回516便の乗客が全員無事脱出できたのも、乗員乗客が落ち着いて対応できたからではないか。 

 

 

 
 

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