( 124872 )  2024/01/04 02:51:24  
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自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部が自民党最大派閥と二階派の事務所などを家宅捜索し、会計責任者や秘書からの聴取を進めている。

安倍派からキックバックを受けていたとされる議員にも捜査が及ぶ予定。

捜査手法に疑問や不満が自民党内で渦巻き、検察VS安倍派の攻防が激化する見通し。

特に、捜査内容の情報がメディアで流れることに対する不信感が高まっている。

(要約)

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 自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部が自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)と、「志帥会」(二階派)の事務所などを家宅捜索した。特捜部は会計責任者や秘書から任意での聴取を進め、議員本人の責任追及にも乗り出す方針だ。安倍派からキックバック(還流)を受けていたとみられる議員にも捜査のメスが入る。 

 

 ただ、「検察リーク」と思われる情報をメディアに報じさせ、最大派閥の解体にフォーカスを当てさせるような捜査手法には自民党内に不満も渦巻く。政界事情に通じる経済アナリストの佐藤健太氏は「年明けからは検察VS安倍派の攻防が激化していくだろう」と見る。 

 

 「こんなの、検察によるクーデターみたいなものだよ!」。安倍派と二階派に捜査のメスが入った12月19日、かつて最大派閥に所属した閣僚経験者の1人は検察による捜査手法を疑問視した。「なぜ安倍派だけを狙い撃ちするのか」。政治資金パーティー券収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、ノルマ超過分を所属議員にキックバック(還流)していた疑いで捜査が入ったことは理解する。 

 

 だが、これまで松野博一前官房長官や自民党の世耕弘成前参院幹事長、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長、塩谷立元文部科学相ら派閥幹部が特捜部から事情聴取され、その説明内容とされる情報がメディアで垂れ流されている状況には「検察がマスコミにリークし、『安倍派=悪』という印象操作をしている」(安倍派議員)といった不信感が充満しているのだ。 

 

 高級ホテルなどで密かに任意の事情聴取が実施されているのに、なぜマスコミに漏れるのか。検事と事務官、議員本人という極めて少人数で行われているのに、なぜ聴取内容が外部に漏れるのか。12月26日にFNNプライムオンラインが配信した「報告書未記載『知らなかった』安倍派幹部5人が関与を否定 派閥パーティー収入事件で特捜部の聴取に対し」との報道に触れた他派閥の自民党中堅議員からも「これでは安倍派潰しみたいなものだな」との声があがる。 

 

 

 
 

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