( 125163 )  2024/01/04 22:38:43  
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東京・羽田空港で日本航空機が着陸直前に海上保安庁の航空機と衝突し、炎上した出来事が報じられている。

乗客の一人は、着陸直前に衝撃を感じ、エンジンから火が出ているのを見て避難したと語っている。

避難後、機体から100メートル離れた場所で待機し、10分弱で全員が脱出したが、火が大きくなる中で感じた恐怖を振り返っている。

(要約)

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滑走路上で炎上する日本航空機=2日午後6時30分、東京・羽田空港 

 

 「着陸直前に突然衝撃が来た。エンジンに火が見え、焦りを抑えて必死で避難した」。 

 

 東京・羽田空港で着陸間際だった日本航空機が海上保安庁の航空機と衝突し、炎上した。日航機に搭乗していた乗客の男性が、恐怖の瞬間を語った。 

 

【図解】日航機、海保機と衝突 

 

 取材に応じたのは東京都三鷹市の会社役員今井康人さん(63)。札幌市の実家に帰省した帰りだったという。 

 

 異変が生じたのは最終着陸態勢に入った直後。ランディングではない、何かにぶつかったような衝撃で前につんのめった。機内は満席で、あちこちから悲鳴が上がった。 

 

 「落ち着いて、順番に避難してください」。乗員の呼び掛けで、何か事故があったことは分かった。窓の外を見ると、エンジンから火が出ていた。「早く、早く」。焦る気持ちを懸命に抑え、誘導に従って前方出口からシューターで脱出したという。 

 

 今井さんは前の座席だったため比較的早く脱出でき、機体から100メートルほど離れた場所で待機した。「10分弱で全員が脱出したと思うが、次第に火が大きくなり、気が気でなかった」と振り返る。上着を脱いでいた人が大半で、寒さに震えた。荷物もそのままで、今井さんが持ち出せたのはスマートフォンだけだった。周囲には煙と薬品のような臭いが立ち込めていた。 

 

 「泣く子供や大声を出す人もいたが、ほぼパニックなく避難できた」と今井さん。他の乗客や乗員に感謝を述べつつ、「落ち着いたら、一歩間違えばと恐怖が戻ってきた」と話した。  

 

 

 
 

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