( 125397 )  2024/01/05 12:43:30  
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羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故について、管制塔には滑走路への進入を検知して注意を促す機能が備えられていたことが明らかになった。

この機能が海保機の進入を検知していれば、管制官の表示装置の画面上で滑走路全体が黄色に点滅し、進入している航空機が赤色で表示される可能性がある。

事故前に滑走路上に海保機がいることに気付いていなかったため、事故経緯の詳細が調査されている。

国交省によると、関西、中部の空港での誤進入事案を受けて、人的ミスを防ぐための機能整備が進められていた。

羽田空港では滑走路占有監視支援機能が導入され、事故当時の海保機の位置や注意喚起表示の有無は調査で明らかにされる予定だ。

(要約)

( 125399 )  2024/01/05 12:43:30  
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管制画面の注意喚起表示(イメージ) 

 

 羽田空港の滑走路で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、注意喚起をする機能が管制塔に備えられていたことが5日、国土交通省への取材で分かった。海保機の進入を検知していれば、管制官が使う表示装置の画面上で滑走路全体が黄色に点滅し、航空機が赤色で表示されていた可能性がある。 

 

【動画】シューター滑降、9人次々避難 羽田の航空機衝突事故 

 

 管制官は衝突まで海保機が滑走路上にいることに気付いていなかったとみられており、運輸安全委員会や警視庁が詳しい経緯を調べる。 

 

 国交省によると、07年9~11月、大阪、関西、中部の空港で航空機が滑走路に誤進入する事案が相次いで発生。対策検討会議で議論し、08年3月の取りまとめで管制官の人的ミスを防ぐためのバックアップとして「滑走路占有監視支援機能」の整備を進めることが盛り込まれた。 

 

 羽田では4本の滑走路全てで11年3月までに運用を始めた。 

 

 国交省は「事故当時、実際に海保機の位置が特定され、注意喚起表示が出ていたかどうかは事故調査で明らかにされることになる」と説明している。 

 

 

 
 

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