( 125617 ) 2024/01/05 17:48:21 0 00 日本ではすでに販売が終わっているクルマでも、海外ではいまだに売られており、しかも人気を保つモデルはいくつかあります。
【画像】「えっ…!」これが”3.7m以下ボディ”のスズキ「最小級ミニバン」です!画像で見る(16枚)
その代表例が、インド市場で約4割という圧倒的なシェアを誇るスズキの子会社「マルチ・スズキ・インディア(MARUTI SUZUKI INDIA)」が、1983年~84年頃に現地生産・発売を開始した「マルチ800」と「オムニ」です。どちらも「インドの国民車」と言えるほどにインドで愛されたクルマでした。
90万円以下で7人乗り!? スズキ「イーコ」がスゴすぎる
前者は軽自動車の初代「アルト/フロンテ(5代目)」を、後者は軽1BOXバンの初代「エブリイ(7代目キャリイ)」をベースとしていました。
マルチ800は一度フルモデルチェンジをしましたが、オムニに至っては2019年までの35年間にわたり、ほぼ登場時の姿のまま販売されました。
そのオムニの跡を継いだのが、2001年に登場したミニバン「バーサ(Versa)」でした。
インドには日本のような軽自動車規格がないことから、4代目エブリイ(10代目キャリイ)のボディを延長し、「G13B」型1.3リッターエンジンを積んだ「エブリイ+(エブリイプラス・のちに「エブリイランディ」に改称)」がそのベースとされました。
2010年、ヴァーサはエンジンを1.2リッターの「G12B」型に載せ替えたうえで「イーコ(EECO)」に車名を変更。以来、現在でも販売が続いています。
なお日本では、2005年にエブリイランディの販売が終わっていますので、インドではそれよりも後に生産をスタートしたことになります。
低価格で高品質・必要十分な性能を持ち、2人乗りの商用・5/7人乗り乗用モデルなど13グレードを用意するイーコは、インド市場で好評を持って迎え入れられました。
2023年時点で、インドではこのクラスにライバルが不在なため、イーコのシェアは驚異の94%。発売以来100万台以上が販売されたといいます。
そして2022年秋、イーコはマイナーチェンジを行なっています。
外観に大きな変更はないものの、エンジンをデュアルジェット・デュアルVVTの「K12」型に置き換えて燃費を向上。そのほか、デジタルメーターの採用や内装各部の変更、ABSやデュアルエアバッグなど安全装備の充実が行われました。
それでも価格は51万200~81万3200インドルピー(約87万円~138万円)に抑えられており、依然としてリーズナブルです。
商用車さえも豪華になりつつある日本では、質素ともいえる内外装にマニュアルトランスミッションのみの設定はむしろ新鮮。全長も約3.7mしかなく、さらに3列シートの7人乗りも存在するとあって、日本でも売って欲しいという声が聞こえるほどです。
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