( 125655 )  2024/01/05 18:07:30  
00

新NISA制度の1年目が始まり、多くの人が老後資金を目的としてNISAを利用しています。

金融庁が「老後2000万円問題」として示唆してから4年が経過し、70歳代以上の世帯の貯蓄額や年金受給額について研究されています。

70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円であり、2000万円以上の貯蓄を持つ世帯は42%に達していることがわかりました。

(要約)

( 125657 )  2024/01/05 18:07:30  
00

写真:LIMO [リーモ] 

 

年が明け、いよいよ新NISA制度の1年目がスタートしました。 

 

今年から新しくなるNISA制度の相談が増えていますが、お客様にNISAの利用目的を聞いていくと「老後資金」と答える方が大多数です。 

 

【貯蓄&年金の早見表】70歳代の貯蓄事情と「厚生年金・国民年金」の平均月額はいくらか。 

 

金融庁が「老後2000万円問題」を示唆してから早4年。それ以降、老後資金として「2000万円の備え」が1つの目安とされています。 

 

では、実際に2000万円の貯蓄ができている70歳代世帯はどれくらいいるのでしょうか。 

 

今回は70歳代以上の世帯について貯蓄額や年金受給額など、老後のお金事情について考察していきたいと思います。 

 

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。 

 

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」には、70歳代以上の貯蓄額がまとめられています。 

 

70歳代以上の平均貯蓄額や、貯蓄高の分布をチェックしていきましょう 

 

●70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円 

上記のデータによると、70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円でした。 

 

ただし、貯蓄額のように個人差が大きく出てしまうデータでは、平均値が一部の値に引っ張られてしまうことがあります。 

 

そこでより実態に近い値を捉えるために、現在貯蓄高ごとの世帯数も見ていきます。 

 

●70歳代以上の現在貯蓄高分布(計187万4554世帯) 

《70代以上世帯の現在貯蓄高分布》 

 

 ・100万円未満:14万896世帯(7.94%) 

 ・100万円~:6万4999世帯(3.47%) 

 ・200万円~:6万426世帯(3.22%) 

 ・300万円~:6万9205世帯(3.69%) 

 ・400万円~:6万2104世帯(3.31%) 

 ・500万円~:7万670世帯(3.77%) 

 ・600万円~:5万2589世帯(2.81%) 

 ・700万円~:4万9056世帯(2.62%) 

 ・800万円~:6万433世帯(3.22%) 

 ・900万円~:4万6408世帯(2.48%) 

 ・1000万円~:10万9329世帯(5.83%) 

 ・1200万円~:8万5755世帯(4.57%) 

 ・1400万円~:6万9842世帯(3.73%) 

 ・1600万円~:8万2145世帯(4.38%) 

 ・1800万円~:5万9305世帯(3.16%) 

 ・2000万円~:15万265世帯(8.02%) 

 ・2500万円~:12万1065世帯(6.46%) 

 ・3000万円~:17万7308世帯(9.46%) 

 ・4000万円~:33万4754世帯(17.86%) 

貯蓄額2000万円以上を保有する世帯は78万3392世帯。 

 

総世帯数と比較してみると「老後2000万円問題」をクリアする70歳代以上世帯は42%ということになります。 

 

2000万円あれば安心かどうかの議論はさておき、現在のシニア世代はしっかりとお金を蓄えているという印象を受けますね。 

 

定年退職を60歳で迎えた方も多いと考えられるため、貯蓄の取り崩しが進む中でも2000万円以上を残している状況だとみることもできます。 

 

 

 
 

IMAGE