羽田空港C滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した際に注意を喚起する機能があることがわかった。この機能は正常に作動していたが、管制官が表示を見落としていた可能性があるとされている。国土交通省は海上保安庁の進入を許可しておらず、日本航空機のパイロットは海上保安庁の機体を視認できなかったとしている。この事故にはヒューマンエラーを含む複数の要因が重なっていた可能性が浮上している。(要約)
羽田空港C滑走路で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合に注意喚起する機能があり、正常に作動していたことが5日、国土交通省への取材で分かった。
進入を検知すると管制塔の画面上で滑走路が黄色に点滅し、航空機が赤色に表示される。管制官が表示を見落としていた可能性が出てきた。
国交省は海保機に進入を許可していなかったと説明。日航機のパイロットが「海保機は視認できなかった」としており、背景にヒューマンエラーを含む複数の要因が重なっていた疑いが浮上した。