( 126241 )  2024/01/07 21:53:33  
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石川県能登地方で発生した地震により、100人以上の死者が出ており、未だに不明者の捜索が行われている。

穴水町では倒壊した家屋の下で家族の捜索が行われており、男性が悲痛な思いで見守っている。

この地域では土砂崩れにより3棟の家が倒壊し、5人の死亡が確認されているが、11人の行方が分からない状況である。

男性の妻の実家では、家族4人と親族3人の計7人が行方不明であり、男性の家族は年末年始に妻の実家で過ごすことが恒例となっていた。

男性は仕事が終わった後、夕方に合流する予定であったが、地震が発生し連絡が取れなくなった。

現地は道路が寸断され、悪路を越えて捜索を見守る中、男性は家族の安全を祈り続けている。

(要約)

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倒壊した住宅周辺で続く捜索(6日午後2時9分、石川県穴水町で、読売機から)=松本剛撮影 

 

 石川県能登地方を襲った地震は6日に死者が100人を超え、今なお不明者の捜索が各地で続いている。同県穴水町の住宅倒壊現場では、がれきの下敷きとなった家族の捜索を、悲痛な思いで見守る男性がいる。(金沢支局 秋野誠、宮嶋範) 

 

【図表】一目でわかる…令和6年能登半島地震、各地の被災状況 

 

 この現場では土砂崩れで家屋3棟が倒壊し、町によると6日夕の時点で男女5人の死亡が確認され、計11人の行方がわかっていない。金沢市の障害者支援施設職員の男性(52)が見つめる先にあるのは、このうち1軒の妻の実家。家族4人と親族3人の計7人が見つからないままだ。 

 

 男性の一家は、妻(53)の実家で年を越すのが恒例だった。この年末年始も31日から、妻が長男(23)、次男(21)、三男(19)、長女(15)を連れて戻っていた。実家には、妻の両親、妻の弟夫婦と小学生の子供を含め、計10人が集まっていた。 

 

 男性は元日の仕事を終えた後、夕方から合流する予定になっていた。年が明けるとすぐに、家族のグループラインで「明けましておめでとう。今年もよろしくね」とメッセージをやりとりした。夕方、金沢市内を出ようとした矢先、激しい揺れに襲われた。 

 

 妻に何度も電話したが、つながらない。実家周辺はもともと電波のつながりにくい地域だったこともあり、最初は「無事避難できただろう」と考えていた。だが、その後も家族の誰とも連絡が取れず、不安は募った。 

 

 町役場や県警に問い合わせ、妻の実家が土砂崩れに巻き込まれたことがわかった。道路が各地で寸断され、金沢市を車で出発できたのは5日朝。ハンドルを握りながら「どこかで生きている。すぐに会える」と、何度も自分に言い聞かせた。悪路を越えて夕方にたどりつくと、変わり果てた風景にぼう然とした。家は土砂で押し流され、横倒しに。屋根瓦もほとんど崩れ落ち、周囲の電柱も根元から折れていた。それでも「顔を見るまでは分からない」と祈るような思いで、連日続く消防隊員らの捜索を見守り続けた。 

 

 

 
 

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