( 126448 )  2024/01/08 12:34:51  
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東京電機大学の安田進名誉教授と石川敬祐准教授が、石川県輪島市で倒壊した7階建てビルを調査しました。

ビルの倒壊は、地盤に打ち込まれた杭が断ち切れたり抜けたりした可能性があると報告されています。

ビルは直接基礎の代わりに、地盤に杭を打ち込んで建てられた杭基礎だったとされていますが、実際の杭の本体は見つかっていません。

(要約)

( 126450 )  2024/01/08 12:34:51  
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倒壊した7階建てのビルを調査する東京電機大の安田進名誉教授(左)と石川敬祐准教授=2024年1月7日午後、石川県輪島市、佐々木凌撮影 

 

 能登半島地震で倒壊した石川県輪島市の7階建てビルについて、東京電機大の研究者が、現地を調査した。ビルから固い地盤に打ち込んだ杭が、激しい揺れによって接合部で断ち切れたり抜けたりした可能性があるという。 

 

【写真】根元から折れたように倒れたビル。中央のブロックのような部分の四つの丸が、杭を打ち込んだ部分とみられるという=2024年1月7日午後、石川県輪島市、佐々木凌撮影 

 

 調査をしたのは、安田進名誉教授(地盤工学)と石川敬祐准教授(地盤工学)。7日に記者も同行した。 

 

 倒壊したビルは、輪島市の中心部の観光名所「輪島朝市」から約300メートル離れた場所にある。柱など建物の構造自体は崩れた様子はなく、まるで立っているときのまま根元から折れたように倒れていた。 

 

 建物の底の部分には、直径20~30センチとみられる丸い穴が四つあるコンクリートのブロック。安田さんは「これは、地下の固い地盤に打ち付けた杭と建物の底を接合する穴です」と説明した。 

 

 ビルは地盤の上に直接建てる「直接基礎」と、建物から固い地盤に杭を打ち込んで建物を支える「杭基礎」がある。 

 

 安田さんによると、このビルは杭基礎だという。だが、底からつながっているはずの杭の本体は見つからなかった。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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