( 126508 )  2024/01/08 13:37:13  
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関西の鉄道会社が提供するサービスには、関西人には馴染みのあるが関東人には違和感を覚えるかもしれない「ゆるい」ネーミングのサービスがある。

その一部について述べられており、スルッとKANSAI、Jスルーカード、らくやんカードなどが紹介されている。

(要約)

( 126510 )  2024/01/08 13:37:13  
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イメージ画像(画像:写真AC)。 

 

 関西の鉄道会社が提供するサービスの中には、どこか「ゆるい」ネーミングのものがあります。関西人にとっては特に違和感を抱くものではありませんが、関東人はその「地域差」に少々とまどうかもしれません。 

 

【画像】えっ…!これが関西の「うれシート」の「ユルすぎるロゴマーク」です 

 

●スルッとKANSAI 

 1996(平成8)年に本格開始となった、関西の私鉄・バスを中心とした磁気式の共通乗車券システムです。首都圏でいう、PASMOの前身「パスネット」にあたり、会社の垣根をこえてプリペイド磁気カード1枚で自在に電車を利用できるようになりました。 

 

 パスネットは通過を意味する「pass」ですが、それを擬態語である「スルッ」で表現していて、感覚的にその便利さがわかるようになっています。 

 

●Jスルーカード 

 スルッとKANSAIと同時期に、対抗するJR西日本が関西圏で発行開始した磁気カードです。関東のJRでいう「イオカード」にあたります。ネーミングセンスは「スルッと」に近いですが、こちらは通過を意味する前置詞「through」を由来としています。いずれにせよ、感覚的に意味がわかる語感です。 

 

 そもそも関西のJRは自動改札機の導入が非常に遅く、1990年代も終わりになってやっと関西全般に設置されました。きっぷを機械に投入する習慣が始まると同時に、毎回きっぷを買わなくてもいいプリペイドカードが普及していったのです。 

 

●らくやんカード 

「スルッとKANSAI」のうち、阪神電鉄が発行していたカードです。由来は関西弁で感嘆を含むニュアンスの「楽じゃん!」という言葉で、やはり感覚に訴えるネーミングと言えます。 

 

 いっぽう、阪神間のライバルで山側を並行して走る阪急のカードは「ラガールカード」。フランス語で「La gare(=The station)」を意味します。 

 

 関西人の持つイメージには、阪神電車は下町、阪急電車はセレブ街という対比像があるといわれます。カードの命名センスにも、このイメージの差がうまく表れていると言えるかもしれません。 

 

 

 
 

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