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「調達価格20億円が一瞬で…!」陸自期待の最新自走砲に起きた20年前の悲劇とは?

乗りものニュース 1/8(月) 9:12 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/e14fe5d9d84e83f459f9ecb456a8baa09ac26e57

 

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99式自走155mmりゅう弾砲は、射程が長いため日本国内では試験や訓練ができず、アメリカの射場で最終試験を行うことになりました。

しかし、貨物船で運ばれていた試作車が嵐に遭遇し、沈没してしまいました。

19億2000万円の損害が発生しましたが、保険で賄われたとされています。

(要約)

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陸上自衛隊の99式自走155mmりゅう弾砲(画像:陸上自衛隊)。 

 

 陸上自衛隊の国産装備のなかには、高性能すぎて、日本国内のみで試験や訓練を完結させられないものも存在します。そのような装備のひとつに「99式自走155mmりゅう弾砲」がありますが、それゆえに被った悲劇もありました。 

 

【99式自走砲の相棒】これが激レア装備「99式弾薬給弾車」です(写真) 

 

 99式自走155mmりゅう弾砲は2023年現在、約140両が運用されている陸上自衛隊の主力自走砲です。全周旋回が可能な密閉式の大型砲塔に長砲身の155mm榴弾砲を搭載し、長射程弾を使用すれば最大射程は約40kmまで延びます。 

 

 射程が長ければ、遠くの敵にもダメージを与えることができるのはもちろん、撃ち合いの際も敵自走砲の弾が届かない場所から砲撃することが可能になります。加えて、同時に開発された専用の支援車両、99式弾薬給弾車を連結すれば高速かつ自動で砲弾と装薬を供給し続けられるため、発射速度を上げることができ、より一層効果的な砲撃を敵に対して行い続けることが可能になります。 

 

 20世紀に誕生した自走砲としては世界的に見ても高性能でしたが、ゆえに困ったことが起こりました。射程が長すぎて、日本国内では実弾の長距離射撃試験や訓練を行うことができません。そこで、防衛省/陸上自衛隊は、同盟国であるアメリカの広い射場を借りて、射撃の最終試験を行うことにしたのです。 

 

 2001(平成13)年、4月21日、99式自走155mmりゅう弾砲の試作3号車と試作4号車は、その他いくつかの装備品とともに、静岡県清水港から貨物船に乗せられてアメリカのロサンゼルスへ向けて出発します。試験予定地は、アリゾナ州ユマにある試験場で、ロサンゼルスからは約4時間、陸路で運ばれる予定でした。 

 

陸上自衛隊の155mmりゅう弾砲FH70(凪破真名撮影)。 

 

 ところが出港から2日目、宮城県沖約1000kmのところで、貨物船は思いもよらない嵐に遭遇します。貨物船は大波に洗われ、固定していた積荷も大暴れの状態になりました。 

 

 そして、とうとう一緒に積まれていた民間の重機があらぬ方向へと動き、船体は大きくバランスを崩してしまいます。一旦バランスを崩してしまった船が、嵐の中で安定性を取り戻すことは非常に難しく、最終的に船は沈没してしまいました。 

 

 貨物船の乗組員や自衛官たちは救難艇で脱出して、人的被害が出ることはありませんでしたが、次世代装備として関係者が期待していた99式自走155mmりゅう弾砲の試作車は2両とも海の藻屑となってしまいました。 

 

 その損害額は、99式自走155mmりゅう弾砲1両の調達価格が約9億6000万円なので、2両で19億2000万円。さらに一緒に運ばれていた155mmりゅう弾砲FH70や99式弾薬給弾車の試作車なども、ともに海に沈んでしまったため、その総額は30億円近くにもなったとか。しかも、船が沈んだ海域は、水深が4000m以上もあり、引き上げは不可能でした。 

 

 これに関係者たちはガックリと気を落としたそうですが、損害に関しては後日、保険で賄われたといわれています。 

 

 ちなみに、海没してしまった試作車ですが、試験が終了した暁には、朝霞駐屯地の一角にある陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」で展示が予定されていたとか。残念ながら、それは叶わず、同地には99式自走155mmりゅう弾砲は収容されることなく終わっています。 

 

 4両しか造られなかった99式自走155mmりゅう弾砲の試作車。うち半分が海没で失われましたが、希少な1両が、茨城県にある陸上自衛隊土浦駐屯地で屋外展示されています。 

 

凪破真名(歴史ライター・編集) 

 

 

( 126519 )  2024/01/08 13:42:20  
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日本の軍事トピックに関するコメントや意見をまとめると以下のようになります。

 

- 99式自走榴弾砲の技術はファインプレーであり、陸自特科部の先見性を称賛する声もある。

 

- 一部は海外での使用が難しい点や不具合に批判的であり、予算の無駄遣いに怒りを示す声もある。

 

- 他の一部は日本の技術を外国に輸出して評価を得ることが重要とする意見も挙がっている。

 

- また、海難事故や技術的な不具合による無駄遣いについても議論が交わされている。

 

- さらに、日本の防衛戦略や武器の実用性、輸送方法に対する疑問や懸念も見られる。

 

 

(まとめ)

( 126521 )  2024/01/08 13:42:20  
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・99式ということはソ連崩壊以降に作られたもので、当時90式戦車ですら調達計画が狂ってた中において、99式自走榴弾砲を完成させたのはファインプレーと言える。普通の国ならソ連崩壊に伴う軍縮で計画キャンセルだった。 

自動装填付き砲塔に40tにまで抑えた最新技術の塊は、当時でも最新鋭であり、今も19式自走榴弾砲に採用されるように一流のレベルを保っている。 

ソ連崩壊で陸自も軍縮が志向されていた中でハイエンドな99式自走榴弾砲を完成させ、配備したのは陸自特科部の先見性と言って良い。 

陸自の中は特科や機甲科のように優れた装備を採用する一方で、航空科や普通科のようにダメな装備を採用するのは本当に不思議である。 

 

 

・海に向かって打てばよかったのではと考えるが着弾効果が調査できないからアメリカに向かって二度と帰らない船出をしたのか。砲は沈んだが自衛隊員は助かったのだから不幸中の幸い。 

 

 

・あ〜 ちょうど昨夜コレの模型をネットで観てたとこ 

 

たしか ゴジラ-1.0…じゃなかった、シン・ゴジラで、コパ作戦だか?タパ作戦だか?の映画中盤シーンで コレがシン・ゴジラを遠方から攻撃してた(ピエー▼瀧が上官で出てるあたり) 

 

シン・ゴジラはコレからの攻撃のあと 怒ってデカい橋を空にぶん投げてた 

 

こんな凄い自衛隊車両が敵を攻撃してる場面を初めて観たから印象に残ってる 

 

 

・当時ミリタリー雑誌で小さく取り上げられていた記憶があります。 

自然現象と民間船舶による事故のためか、マスコミが特に騒いだとかはなかったので、 

あまり知られることがなかったと思います。 

 

 

・海外の低品質なクラスター弾のおかげで国際条約で使用禁止になり、運用の幅が半減以下になってしまった不遇の装備やね。 

 

本来であれば敵が上陸中の海岸付近にクラスター弾を打ち込み上陸中の歩兵や上陸艇を一網打尽する想定であった。 

森や山陰などに潜んで複数台で連射すれば侵略部隊を簡単に制圧出来ただろうに。 

 

 

・私は軍事や自衛隊は好きですが、射程距離が長くて射撃演習ができないような兵器は日本国の領土で行われる戦闘で実用性があるのだろうか。 

海岸線から遠く離れた内陸部から着上陸する敵を撃つというのも理解できるし、射撃後には移動しないと反撃されるので自走砲が有効というのも分からなくはないが、本当に日本の海岸線の防御戦闘でこの兵器が有効なんだろうか。 

もっと安価で有効な戦闘方法があると思うのだが。 

こういう兵器は大陸の長大な戦線で機動戦闘をする前提と思料する。 

 

 

・輸送費も数千万掛かるでしょう。155mmだと富士よりもっと広い射撃場が必要なんですね。人的被害も無く、賠償もされて良かったです。 

 

 

・台風で沈没って、どんだけギリな積載だったんだ。 

もしギリなら1台ずつにすべきだし、 

そもそも海外で試射できないから増産できなかったのは理由にならないし、 

だとしたらそんなもの生産すべきじゃないし、 

じゃあ、一体なぜ増産しなかったのか、何から何まで計画が杜撰すぎて、 

沈没した分は除いても、計画などでどれだけ億単位の税金が本当に無駄に使われたのかと思うと怒りしかない。 

 

 

・日本の武器も海外へ輸出すればいいのだよ、ボロも見えるし日本の技術を外国と比較できるからいじゃないの、日本の技術は日本国内で言うほど高性能なのかよくわかかるよ。 目を常に外国外へ向けなさい。 

 

 

・沈没した結果、1番出来の悪い試作品が採用されたとか、 

さらにその結果、世界初の全自動装填が不具合ありまくりで、半手動の203mmより射撃訓練に時間かかってる(笑) 

 

 

 

・旧日本軍の輸送船みたいだ。 

大量の武器弾薬を、目的地に着く前に、海没を繰り返していた旧日本軍。 

保険で賄うでは、実戦では通用しないよ。 

 

 

・なんとも深刻で悔しい話と思いながら読み続けた。 

 

が、りっくんランドが出てきて、その響きに、なんともほっこりしましたとさ。 

 

 

・忘れてはならないのは、すべて国民の税金だという事です。30億も有れば、相当の公共事業に活用できたでしょう。 

 

 

・この時自衛隊が利用した船は、外国の船会社で船籍も外国、乗組員も全員外国人。 

何考えてその船会社を選んだんだ? 

 

 

・記事にあるように貴重な兵器を運搬するには船長の操船が杜撰だったのではないか。 

 

 

・時代は移り 高性能戦車であっても、敵のドローンで上からやられちゃうんだろうな。 

 

 

・先日、羽田空港で燃えたJAL機のエアバスA350だって数百億円するよ。 

 

 

・アハハ。 

しかし、鳴り物入りで完成させた戦車が自分の重みで壊れてしまった。仮に壊れなくとも、輸送方法も輸送に耐えられる道路も無く、配備できなかったという日本の実話よりマシやね。 

 

 

・2001年にそんな事があったのは知らなかった 

 

 

・実戦に投入される可能性が無いとは言えないですね 

 

 

 

・まるで戦艦大和を彷彿とさせるストーリーだな。 

 

 

・巡洋艦畝傍以来の大事件やったね。 

 

 

・本当に「嵐で海の藻屑になった」のかどうか気になるところではありますね、アメリカ様 

 

 

・海上に目標物を浮かべれば試射出来たやろ。 

 

 

・島国の日本に必要なのか? 

 

 

 

 
 

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