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2023年12月25日、厚生労働省から発表されたデータによると、現在のシニア世代の平均年金月額は、厚生年金14万3973円、国民年金5万6316円であることが明らかになった。

老齢年金は重要な収入源であり、公的年金だけで生活できる世帯は多くない。

70歳代の二人以上世帯において、18.7%が貯蓄ゼロであることがわかり、貯蓄保有世帯の貯蓄額は平均で2360万円、中央値で1200万円であった。

貯蓄を増やすためには、毎月一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活する「先取り貯金」が効果的であり、積立投資も選択肢のひとつである。

2024年は新NISAスタートの年であり、自らの資産運用について考えるいい機会となるだろう。

(要約)

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写真:LIMO [リーモ] 

 

2023年12月25日、厚生労働省より「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」が発表され、現在のシニア世代の平均年金月額は、厚生年金14万3973円、国民年金5万6316円ということが分かりました。 

 

【円グラフで「70歳代の貯蓄額」をすべて見る】平均・中央値はいくら?(出所:金融広報中央委員会など) 

 

長い老後生活において、大切な収入源となる老齢年金。はたして、公的年金だけで生活できる世帯はどれくらいあるのでしょうか。 

 

年金収入だけで不足する場合は、私的年金や貯蓄の取り崩しでカバーする必要がありますが、思うように老後資金の準備が進まない世帯も多いようです。 

 

「貯蓄ゼロ」の世帯も少なくありません。 

 

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情をみていきます。 

 

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。 

 

70歳代・二人以上世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのでしょうか。 

 

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 

 

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合 

 ・18.7% 

●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 

 ・平均:1905万円 

 ・中央値:800万円 

貯蓄ゼロ(非保有)は2割未満となりました。 

 

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 

 

●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 

 ・平均:2360万円 

 ・中央値:1200万円 

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。 

 

これまで70歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と平均・中央値を確認してきました。 

 

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 

 

先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。 

 

2024年は新NISAスタートの年。 

 

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。 

 

資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。 

 

これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。 

 

● 【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) 

 ・金融資産非保有:18.7% 

 ・100万円未満:5.9% 

 ・100~200万円未満:4.1% 

 ・200~300万円未満:2.8% 

 ・300~400万円未満:4.0% 

 ・400~500万円未満:2.2% 

 ・500~700万円未満:7.5% 

 ・700~1000万円未満:6.5% 

 ・1000~1500万円未満:10.3% 

 ・1500~2000万円未満:7.1% 

 ・2000~3000万円未満:10.0% 

 ・3000万円以上:18.3% 

 

 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」 

 ・金融庁「新しいNISA」 

 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 

 

和田 直子 

 

 

 
 

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