( 127790 )  2024/01/12 12:46:01  
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石川県の能登地震災害において、被災者支援物資が運び込まれた避難所の状況が報告された。

避難所ではプライバシーが重視され、特に女性のケアについて政府のガイドラインに基づく対応が行われている。

被災地NGOの報告によると、避難所では厳しい環境にあり、トイレや着替えのスペースが不足し、水道やお風呂の利用も困難な状況で、女性が必要とする物資や空間についての配慮が不十分であることも指摘されている。

(要約)

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支援物資が届けられた被災地の様子 

 

 能登地震の発生から10日あまりが経過し、石川県によると、10日午後2時時点で死者は8人の災害関連死を含む206人、安否不明者は52人に達した。 

 

【映像】所狭しと布団が並ぶ能登町の避難所(実際の様子) 

 

 体育館など1次避難所に続々と物資が届く一方、避難生活で重要視されるのがプライバシーだ。特に女性へのケアについて、政府も防災復興ガイドラインを定めて各避難所に対応を要請。加藤鮎子男女共同参画担当大臣は9日、「避難所の運営体制への女性の参画、女性トイレや女性専用スペースへの女性用品の常備などの取り組みを促している」と述べた。 

 

 避難所生活で何が本当に必要なのか。10日の『ABEMA Prime』では、現地で被災者支援を行う当事者、専門家を招き女性の視点で考えた。 

 

10日午後2時時点の被災状況 

 

 被災地NGO協働センターの増島智子氏は、6日から現地入り。石川県七尾市や珠洲市などで支援活動を行っている。「被災者は体育館に避難しているが、枕元で土足を脱いで、マットを敷いて寝ている状態。ストーマを使った人がそのまま歩いていたり、トイレには山盛りの汚物が片付けられずに放置されている。ニュースで報じられるように低体温症で亡くなる方など関連死が出始めている」と、早急に避難所の体制を整える必要性を訴えた。 

 

 避難所の生活環境については、やはり厳しい環境であるという。「例えばトイレの鍵がかからない、着替えのスペースがない、お水が出ないので洗濯ができない、発災からほとんどお風呂に入れていないなどの状況がある。男女で時間を区分けして身体を拭いたり、おむつを下着代わりに履いている方もいる」 

 

 また、物資を持ち込む際に「女性の着替えは必要ない」と言われたものの、避難所の女性と話をすると「ほしい」と意見をもらうこともあり、「やはり避難所に入ってコミュニケーションを取りながらやっていかなくては」と実感したと話す。 

 

 避難所の運営も現状は男性が主体。そのなかで「例えば、生理用品が皆の前に並べてあると女性は取りにくい。きちんと囲いをするなど、取りやすい空間を作るべき。私が入っている避難所では“お客様状態”ではなく、一人ひとりが役割を持ってやっているが、それでも細かい例をあげればきりがないほど体制が整っていない」と指摘する。 

 

 

 
 

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