( 128319 )  2024/01/13 23:10:31  
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台湾の総統選挙で、与党の頼清徳副総統が次期総統に選ばれたとみられる。

最大野党の侯友宜候補が敗北を認め、頼氏の勝利が確実とされる。

頼氏は米国との関係を重視し、中国との関係については対話を再開すると表明していた。

これにより、米中関係が再び試される見通しであり、台湾海峡を巡る緊張が高まる可能性もある。

(要約)

( 128321 )  2024/01/13 23:10:31  
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頼清徳氏 

 

(ブルームバーグ): 台湾の有権者は13日投開票の総統選で、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統を次の総統に選んだもようだ。最大野党の国民党から出馬した侯友宜候補が敗北を認めた。 

 

侯氏は同日夜、頼氏の勝利をたたえたるとともに、有権者を失望させたことを謝罪した。米国との関係を重視する頼氏を中国は戦争を扇動していると批判する一方、侯氏は当選すれば習近平政権との対話を再開すると表明していた。 

 

頼氏はこの後に行われる会見で勝利宣言する見通し。事情に詳しい関係者が明らかにした。第2野党、台湾民衆党の柯文哲候補も敗北を認める予定。 

 

総統直接選挙導入後、民進党は初めて3期連続で政権を担うことになり、習政権には打撃だ。 

 

中国は台湾を自国領土の一部と見なしており、習国家主席は台湾との「祖国統一は歴史的必然」だと新年のメッセージで述べていた。バイデン米大統領は中国が台湾侵略を図ろうとすれば、台湾を守ると表明している。 

 

頼氏の当選確実を受け、昨年11月のバイデン氏と習氏の首脳会談を受け最近安定化の兆しが見えてきた米中関係があらためて試されることになる。 

 

米中間の緊張が再び高まれば、台湾海峡を巡る判断ミスが紛争に発展するリスクも大きくなる。 

 

原題:Taiwan Set to Elect President Reviled by China in Setback for Xi (抜粋) 

 

(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Samson Ellis、Philip Glamann 

 

 

 
 

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