( 129479 ) 2024/01/17 01:05:49 0 00 ダイハツへ「是正命令書」
ダイハツ工業が車の試験で不正を行っていた問題で、国土交通省は3つの車種について大量生産に必要な「型式指定」を取り消すことを決定し、 16日午後4時すぎ、抜本的な改善を求める是正命令を出しました。
■【動画で見る】ダイハツ不正「特に悪質」3車種で大量生産に必要な「型式指定」取り消し 国交省が抜本的改善を求める是正命令
【斉藤鉄夫国交相】「二度とこのような不正を行うことのないよう、再発防止に真剣に取り組んでください」
16日午後4時すぎ、斉藤国土交通大臣は組織の抜本的な改善を求める「是正命令書」をダイハツの奥平社長に手渡しました。
【ダイハツ 奥平総一郎社長】「しっかりと受け止め、重大なことだと認識し、社員全員で改善に努めてまいります」
ダイハツは国内全ての工場で車の生産を停止
ダイハツをめぐっては、国の認証に必要な試験において現在、生産・開発をしている全28車種などで不正を行っていたことが分かり、国内全ての工場で車の生産を停止しています。
国土交通省はダイハツへの立ち入り検査を実施していましたが、特に悪質な不正が確認されたとして「ダイハツ・グランマックス」、ダイハツが製造しトヨタが販売している「トヨタ・タウンエース」、ダイハツが製造しマツダが販売している「マツダ・ボンゴ」の3つの車種について、大量生産に必要な「型式指定」を取り消すと明らかにしました。
【斉藤鉄夫国交相】「この行為は自動車認証制度の根幹を揺るがす、ひいては日本の製造業の信頼性に関わる大きな問題だと」
生産を再開するためには再び「型式指定」の認証を受ける必要があります。国土交通省によると、通常は申請から認可まで2カ月ほどかかりますが、今回の不正を受けて通常よりも長い期間かけて厳しく審査するため、生産停止は長期化する見通しです。
ダイハツは「型式指定」が取り消された車種について、社内試験や第三者の審査を通過していることから、これまで通り安全に乗ることができるとしています。
一方、国土交通省は1月9日から安全基準に適合するかの確認試験を行っていて、仮に不適合が見つかった場合はリコール対象にするなどの対応を行うということです。確認試験の結果は順次公開するとしていて、安全基準に適合していた場合は、早ければ1月中にも生産再開を認める可能性があります。
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