( 130041 )  2024/01/18 15:06:52  
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ソフトバンクと西武の間で行われた和田毅の人的補償問題についての協議について詳細が公開された。

無償トレード案も浮上し、フリーエージェント規約違反の可能性も指摘された。

球界OBによると、無償トレードは不自然であり、今後も問題が起こる可能性があると述べた。

両球団はコメントを避けており、問題は解決しない可能性が指摘されている。

(要約)

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写真 時事通信社 

 

 前編記事『和田毅「人的補償」騒動の内幕…じつは「無償トレード案」まで持ち上がっていた「衝撃の中身」』では、ソフトバンク、西武両球団が人的補償、そして無償トレードをどう協議したか、内幕を詳らかにした。そして、人的補償の選手に加え、無償で選手を譲渡するのはフリーエージェント規約に違反することにも触れた。 

 

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 だが、方法はいくらでもあると語るのは、さる球界OBだ。 

 

 「もちろん表向きは今回のFAの補償と切り離してのものとして扱うでしょう。ただ、無償トレードの候補とされている三森大貴、牧原大成、柳町達はいずれも昨季、1軍で100試合前後出場している選手たち。そのような無償トレードは不自然、極まりない。 

 

 しかし、ほとぼりが冷めた頃に、金銭トレードと発表して実際には譲渡するだけにしたり、ほかの選手も絡んだ西武優位のトレードに形を変えることはできてしまう」 

 

 ソフトバンクの球団関係者は、切実に訴える。 

 

 「今回の件で和田をゴネ得だと批判する人もいるが、引退という言葉を口にするのに、どれほど大きな覚悟が要ったか。甲斐野にしても、野球人生を大きく変えてしまった。その上、さらに犠牲者を増やすようなことがあっていいのか。 

 

 仮に三森なら埼玉県出身で、西武の方が出場機会を得られるなど、本人が望むというなら犠牲という言葉は当てはまらないかもしれない。 

 

 ですが、同意もなく強行するものだとしたら、フロントは選手を駒としか思っていないということでしょう」 

 

 人的補償をめぐる一連の協議内容について、本誌は両球団に事実関係を問い合わせた。 

 

 「FA移籍に伴う補償に関するプロセスについてはお答えをしておりません」(福岡ソフトバンクホークス株式会社広報室) 

 

 「当球団の補強ポイントに合致する選手として、甲斐野央投手を指名いたしました。プロテクトリストの内容は、ご回答いたしかねます。また、チームの編成に関する検討内容の詳細については、従来から非公表としております」(株式会社西武ライオンズ広報部) 

 

 と答えるのみだった。 

 

 前出の球界OBは「この無償トレードについては、こうやって記事として表に出てしまえば話自体がつぶれる可能性は高いと思う」と話すが、現行の制度のままでは「第二の和田」が出てしまうことを否定できないと危惧するのは、西武で監督を務めたこともある伊原春樹氏だ。 

 

 

 
 

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