( 130085 )  2024/01/19 00:21:18  
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石川県輪島市で発生した地震で倒壊した家の中から、87歳の和田美津枝さんの愛犬である9歳のプードルのミックス犬・ムームが助け出された。

美津枝さんの息子が話すには、ムームは美津枝さんが亡くなった10年前から一緒に寝ていたという。

当初、ムームははぐれてしまいがれきの下に取り残されたが、災害時のペット捜索・救助を行う動物レスキューチームが現地に到着し、ヘリで現地入りした自衛隊員の手を借りて無事救出された。

その後、奇跡的に無傷で、無事家族に引き渡されたムームは、飼い主との再会を果たした。

(要約)

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FNNプライムオンライン 

 

倒壊した家の中から助け出されたのは、87歳のおばあちゃんの愛犬・ムーム。 

 

「ムーム」の飼い主・和田美津枝さん(87)「これはおれの宝物です」 

 

【画像】「宝物です」再会した愛犬・ムームを抱きしめる、飼い主の美津枝さん(87) 

 

地震発生からおよそ66時間後の救出劇。 

現場は当時、孤立状態にあった石川・輪島市東部の町野町だった。 

 

震度6強の揺れで家屋が全壊。 

この家に住んでいた87歳の和田美津枝さんと、9歳になるプードルのミックス犬・ムームが下敷きになった。 

 

美津枝さんの息子・坂本繁蔵さん「(美津枝さんとムームについて)父親が10年前に亡くなりまして、寝るときも布団の上で一緒。ムームが24時間一緒にいたので」 

 

美津枝さんは近所の住民に救出されたが、はぐれてしまったムームは、がれきの下に取り残された。 

 

美津枝さんの息子・坂本繁蔵さん「(その後の美津枝さんは?)ムームはもうダメだなということで、諦めておって、だいぶふさぎ込んで、憔悴(しょうすい)しきった感じで」 

 

その被災地・輪島市に向かっていたのが、災害時にペットの捜索・救助を行う動物レスキューチームだった。 

 

1月4日、家族からのSOSを受け、土砂崩れ現場を徒歩で乗り越えて現地に入ったのが、千葉・船橋市を拠点に災害時のペット捜索・救助を行う「チームうーにゃん」の代表、うささんの一行。 

 

災害時ペット捜索・救助“チームうーにゃん”代表・うささん(56)「この中にいるとしても、どこから捜したらいいのかなってくらい、本当にすごい崩れ方をしていた」 

 

幾重にも積み重なったがれきの前で、ぼうぜんと立ち尽くす中...。 

 

うささん「ムーちゃん! ムーム! そこにいるね! よしよし、そこにいてよ!」 

 

繰り返し名前を呼ぶと、家屋の下から小さな鳴き声がした。 

 

うささん「もう生きている! って思った」 

 

この直後、ヘリで現地入りした自衛隊員2人の手を借り、慎重にがれきをよけると、ムームの姿が。 

 

ムームがいたのは、ベッドのフレームの下にできた隙間。 

しかし、体の前に折れたパイプのようなものがあって動けないのか、不安そうにこちらを見つめている。 

 

そこで、うささんは、わずかながれきの隙間に体を滑り込ませ、ムームに手を伸ばした。 

 

そして、不安そうにしていたムームに餌をちらつかせ、一気に引っ張り出すことに成功。 

 

余震もあり、危険が迫る中での救出劇だった。 

 

うささん「1つの家族の命を救えたってことが本当にうれしかったです」 

 

奇跡的に無傷で、無事家族に引き渡されたムーム。 

その後、家族が住む兵庫・伊丹市で避難生活を送る飼い主、美津枝さんとの再会を果たした。 

 

取材班は18日、その美津枝さんとムームのもとへ向かった。 

 

美津枝さん「(Q. 再会して)ああ、生きていて良かったと思って、うれしかったです。とにかく会いたくて。これはおれの宝物です」 

 

FNN 

 

 

 
 

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