( 131103 )  2024/01/21 22:05:18  
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2024年1月19日、石川県七尾市の能登半島地震の避難所である田鶴浜体育館の2階に「語ろう亭」と呼ばれる場所が設けられ、毎晩1時間限定の「居酒屋」として利用されている。

18日にオープンし、19日にはブリ大根、おでん、モツ煮の鍋が提供された。

ここでは住民たちが集まり、ビールやソフトドリンクを楽しみながら、自宅周辺の被災状況などを話し合っている。

このイニシアティブは、避難所での長期の孤立による精神的な負担を軽減するために提案されたものであり、これによって被災者たちがコミュニケーションを図ることが奨励されている。

(要約)

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能登半島地震の避難所にできた「語ろう亭」で乾杯する人たち=2024年1月19日、石川県七尾市 

 

 プシュッ、プシュッ。 

 

 缶を開ける軽快な音に続いて、「カンパーイ」の発声。そして笑い声が漏れてくる。 

 

【写真】名も知らぬ5人の若者が、14時間の奮闘で住民を救出した現場 

 

 「語ろう亭」 

 

 そう名付けられたこの場所があるのは、能登半島地震の避難所となっている石川県七尾市の田鶴浜体育館。2階の会議室に、午後8時を過ぎると人が集う。18日にオープンした、毎晩1時間限定の「居酒屋」だ。 

 

 メニューは日替わりで、19日にはブリ大根、おでん、モツ煮の鍋が並んだ。業務用冷蔵庫にビールやソフトドリンクが準備され、料理もお酒も一つにつき200円の代金を缶に入れる。 

 

 この日は十数人が集まった。子連れの夫婦から70代の男性まで幅広い年齢層で、ビールを片手に、自宅周辺の被災状況などを口々に話した。 

 

 「これを不謹慎と言わないでほしい」 

 

 バスケットボールB3「金沢武士団」社長で、「居酒屋」を発案した中野秀光さんは言う。 

 

 新潟県出身。2004年の中越地震、07年の中越沖地震で被災し、11年の東日本大震災では復興支援活動を経験した。 

 

 「避難は長期戦になり、精神が参ってくる。大事なのは会話を交わすこと。孤独は、災害関連死などにつながっていくから」 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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