( 131171 )  2024/01/21 23:27:20  
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2024年のお正月には、多くの人々が初詣に訪れた一方で、仕事が忙しく休息を求めるために初詣に行かない人もいる。

例えば、Aさんは寒い中で混雑した神社に行きたくないと述べており、Bさんは三が日ではなく別の日に小さい神社に行くことを選んでいる。

また、レストランの休業など食事の選択肢が限られるため、Cさんは家族で近所の神社に行くことを好む一方で、Dさんは地域の状況から初詣を避けるようになった。

正月の過ごし方や初詣への考え方は人それぞれ異なる。

(要約)

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正月だからといって初詣に行かない人もいる(イメージ) 

 

 2023年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法における位置づけが「5類」に移行してから、初めての新年となった2024年のお正月。日本各地の社寺は初詣で賑わい、前年を上回る参拝客が訪れたところも多かった。とはいえ、その一方で「初詣には行かなかった」という人も増えているようだ。それはどういった理由からなのか、彼ら/彼女たちに本音を聞いた。 

 

【写真】雪が降っていても、初詣のために長蛇の列 

 

 都内で一人暮らしをするメーカー勤務のAさん(30代/男性)は、子供の頃は家族で、学生時代は友人と初詣に行っていたものの、社会人になってからはほとんど行かなくなった。 

 

「自分にとって正月は、仕事が忙しい年末を乗り越えたあとの休養の期間。とにかく家でゆっくりして、寒いなか人がたくさんいる神社には行きたくない。ごく単純な理由です。実家は北海道ですが、帰省ラッシュに巻き込まれるのも嫌なので、実家に帰るのも年末年始ドンピシャではなく、少しずらした時期にしています。僕のなかで初詣は、学生までとか、家族連れのイベントになりつつあります」 

 

 かつては三が日の間に初詣に行っていたが、ここ数年は時期をずらして参拝しているというのは、神奈川県に住む自営業のBさん(40代/男性)だ。 

 

「以前は川崎大師や明治神宮といった、大きくて有名な神社に妻と子供と初詣に行っていました。でも、毎年すごい人でとにかく大変。子供はぐずるし、妻との間にも険悪な空気に陥りがちです。おめでたいはずの正月なのに、年明け早々イライラしたくないので、妻とも話し合い、最近は“三が日は人が多いところには行かない”という結論です。 

 

 ここ数年は三が日ではなく、その次の週末ぐらいに、近所の小さい神社に行っています。“初詣ムード”は薄いですが、ゆっくりできて快適です」 

 

 埼玉県に住む主婦のCさん(30代)は、「正月は出かけても選択肢が少ない」と言う。 

 

「初詣に行ったら、せっかくのお出かけということで外食をしたいと思うんだけど、当然ながらお正月は飲食店がお休みになっていることが多い。特に元日となると、営業していないお店ばかり。 

 

 初詣の帰りに飲食店を探してもなかなか開いている店が見つからず、結局ファミレスやファストフード、回転寿司に行くことがよくありました。しかも皆同じことを考えるので、そういうお店はどこも行列。家で食事がとれるように、初詣は家族で近所の神社にお参りするのがベストですよね」 

 

 

 家族で初詣に行った際、気まずい思いをしたというケースもある。神奈川県に住む飲食店勤務のDさん(30代/男性)は、こう話す。 

 

「仕事の関係で今住んでいる地域に引っ越してきたんですが、いわゆる“ヤンキー”が多めな地域なんです。数年前、妻とまだ小さかった娘と一緒に自宅近くの神社に初詣に行ったら、ちょうど賽銭箱の近くに見た目ややガラの悪い若者たちがたくさん集まっていて……。 

 

 年末年始の休みということで、地元出身の子たちが懐かしくて集まっているのかな、と思ったのですが、娘がすっかり怯えてしまい、お賽銭を投げてすぐに帰りました。 

 

 かといって遠くの神社まで行くのは面倒。その一件以来、我が家では初詣は行かないようになりました」 

 

 正月の過ごし方は人それぞれ、初詣に対する思いも多様化しているのだろうか。(了) 

 

 

 
 

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