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2020年に脳梗塞で倒れた元お笑いコンビ・ドロンズの大島直也さんが医療費負担について明かした。

元保険関係の資格を持っていたが、医療保険と生命保険を解約しており、介護のために経済的に苦しい状況であったことから、後悔していると述べた。

入院費の高額療養費制度の適用額が少なかったことも苦い経験として語っており、資格取得や病気を患った経験から大切な教訓を得たと話している。

(要約)

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2020年に脳梗塞になった元ドロンズ・大島直也さん 

 

 芸能人であろうと、病気は突然襲ってくる。そしてその際は、当然、医療費負担と向き合わなければならない。元お笑いコンビ・ドロンズでタレントの大島直也さん(52)は、2020年に脳梗塞で倒れた。 

 

【写真】2007年、映画「ふぞろいな秘密」のキャスト発表会見に出席した大島直也さん 

 

「僕は当時、すでにライフコンサルタントという保険の資格を持っていて、さらに少額短期保険の資格を取るために勉強を続けていました。実は、倒れたのはその試験に受かった翌日だったんです。忘れもしない1月30日のこと。ただ、保険資格を持っていたにもかかわらず、不覚だったのが、かつて入っていた3つの保険のうち医療保険と生命保険(死亡保障)を解約していたことです」 

 

 大島さんは2014年に離婚し、2016年から母親を介護していた。介護で思うように仕事が回らなくなるなか、「解約返戻金欲しさもあってリセットしてしまった」と振り返る。 

 

「がん保険だけ継続して入っていたのですが、脳梗塞では保険金がおりるはずもなく、もったいないことをしたと思いました。倒れたのは、医療保険を解約して3~4年が経った頃だったので」 

 

 脳梗塞は脳の血管が詰まって発症する。緊急搬送された大島さんは、抗凝固薬の投与や点滴を受けた。 

 

「目覚めると左目の視界がゆがみ、右目は見えますが真っ直ぐ歩くのが難しい状況でした。手足や発話のリハビリを受けて、退院したのが2月15日でした」 

 

 大島さんの入院費は1月30~31日の2日間で3万7450円、2月の15日間で4万4430円だった。 

 

 高額療養費制度は、ひと月の入院費の上限を定めた制度であり、月またぎで入院した大島さんは「わずか1587円しか戻ってこなかった。これは痛かったですね」と苦々しく振り返った。 

 

「今思えば死亡保障だけ解約して、がん保険に加えて医療保険も残しておくべきだったと思います。あるいは保険料を減額することもできたし、特約を変えるなどもできた。『なんで全部解約したんだ、俺のバカ!』って、今なら思いますね。 

 

 当時は毎日3時間睡眠とかで勉強していて、眠ることはサボりだとすら思っていましたが、今は最低でも6時間は眠るようにしています。試験に受かって『やったー』となった翌日に倒れるって、どんだけだよ。今も3か月に1回は通院していますが、至って健康です」 

 

 資格を取得し、大病も患った大島さんならではの教訓だろう。 

 

※週刊ポスト2024年1月26日号 

 

 

 
 

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