( 131841 )  2024/01/24 00:28:18  
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トヨタ自動車の豊田章男会長は、電気自動車(EV)の市場シェアが最大で3割にとどまり、残りはハイブリッド車(HV)などになるとの見通しを示しました。

彼はEVに一点集中することに懐疑的であり、エンジン車が必ず残ると述べています。

彼は多様な選択肢を提供する「マルチパスウェイ」の方針を堅持し、EVだけでなくHVなども含めた取り組みが必要だと主張しています。

また、トヨタはエンジン開発を進めていくプロジェクトを立ち上げており、脱炭素化に向けた現実的な手段としてエンジンにはまだ役割があるとしています。

(要約)

( 131843 )  2024/01/24 00:28:18  
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Bloomberg 

 

(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)の市場シェアは最大でも3割、残りはハイブリッド車(HV)などになる。EVへの一点張り戦略に長らく懐疑的な見方を示してきたトヨタ自動車の豊田章男会長がそんな予測を示した。 

 

トヨタの自社メディア「トヨタイムズ」によると、豊田氏は企業経営者や役員に向けて今月行った講演での質疑応答で「いくらBEVが進んだとしても、市場のシェアの3割だと思う」と語った。残りの7割はHVや燃料電池車、水素エンジン車などになるとし、「エンジン車は必ず残ると思う」と続けたという。 

 

豊田氏が新車販売と保有車のどちらに占めるEVの市場シェアを念頭に置いた発言だったかは明らかではない。ブルームバーグNEFによると、2040年に世界乗用車販売の75%、保有車の44%がEVになると予測されている。 

 

EVを巡っては走行中に二酸化炭素を排出しないことなどから各国政府が支援を行っており、欧州や中国を中心に普及が進んでいる。そんな中、トヨタはEVに後ろ向きとの批判にさらされることもあったが、豊田氏は地域のエネルギー事情などに応じた取り組みが必要だとし、EVだけでなくHVなどを含めた多様な選択肢を提供する「マルチパスウェイ」の方針を堅持している。 

 

豊田氏は、今月開幕した世界最大級のカスタムカー(改造車)の展示会「東京オートサロン2024」で、脱炭素化に向けた現実的な手段としてエンジンにはまだ役割があるとして、トヨタとして新たにエンジン開発を進めていくプロジェクトを立ち上げたことを明らかにしていた。 

 

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(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Tsuyoshi Inajima 

 

 

 
 

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