( 134530 ) 2024/01/31 22:43:22 0 00 公式HPより
〈脚本トラブル「セクシー田中さん」原作者・芦原妃名子さん《突然の死》訃報の直後に日テレ報道フロアでは「えーっ!」と悲鳴が…芦原さんが「やっぱり怖い」と漏らした数年前の“ある被害”〉 から続く
【画像】「ストーリーがスカスカで…」批判コメントに「いいね」をする公式アカウント
1月29日に伝えられた人気漫画家・芦原妃名子(本名・松本律子)さん(50)の訃報。同業者やファンの間に、悲しみの声が広まっている。
1994年、「その話おことわりします」(小学館)でデビューした芦原さん。「砂時計」(小学館)は累計発行部数700万部を超える大ヒット作になった。今回ドラマ化された「セクシー田中さん」は2017年から「姉系プチコミック」(小学館)で連載が開始された作品だった。
2023年10月に日本テレビ系列で放送された「セクシー田中さん」のドラマ脚本をめぐるトラブルについては #1 で詳報した通り。
芦原さんは1月26日から自身のXで一連の経緯を説明していたが、1月28日に〈攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい〉とポスト。翌日、栃木県日光市の川治ダムで変わり果てた姿で発見されたのだった。自宅から遺書が見つかっており、自殺と見られる。
芦原さんの死を受け、30日には映画大手・松竹の高橋敏弘社長が記者会見で「原作の素晴らしさを生かすことが大前提。今後もこのようなことがないように我々も気をつけることが原則だ」などと述べた。
そんな中、対応を批判されているのが、ドラマを制作した日テレだ。
日テレは芦原さん死去の一報が流れた当日、次のコメントを発表した。
〈原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております〉
ところが、このコメントに「他人事」「被害者ムーブ?」などの批判が殺到。すると翌30日に“第2弾”となる次のコメントを出したのだった。
〈芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビとして、大変重く受け止めております。ドラマ「セクシー田中さん」は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます〉
だが、日テレに浮上した“疑問”はこれだけではない。現在、一部のSNS上で、次のような指摘がされているのだ。
「ドラマ『セクシー田中さん』の公式TikTokアカウントが芦原さんが脚本を担当した最終話についての批判的なコメントに『いいね』をつけている。“原作者叩き”を公式が認めているようなものではないか」
「セクシー田中さん」の公式TikTokアカウントを確認すると、たしかに、最終話について〈ストーリーがスカスカでビックリしました〉〈全然スッキリしなかったです〉〈なんか物足りなかったかな〉という批判的なコメントに公式から「いいね」が付けられている。
一方で、〈日曜が来るのが待ち遠しくなるくらい大好きなドラマでした〉〈すごく練習したんだなぁと思いながら観てました〉というコメントには「いいね」は付いておらず、全てのコメントに「いいね」をしているわけではなさそうだ。
一体、どのような基準で「いいね」をしているのか。視聴者から上がった指摘について日本テレビ広報部に見解を問うと、こう回答した。
〈TikTokに関しては、番組終了後運用を停止するまで全ての投稿に対して「コメントを確認しました」という意味で「いいね」をさせていただいておりました〉
だが、前述した通り、全ての投稿に対して「いいね」はされていない。改めてその旨を伝えて事実確認を求めると、次のように回答を寄せた。
〈TikTokに関しては、番組終了後運用を停止するまで全ての投稿に対して「コメントを確認しました」という意味で「いいね」をさせていただいておりました。スタッフが確認している期間は基本的に「いいね」をしており、それ以降については「いいね」をしておりません〉
多方面に大きな衝撃を与えた人気漫画家の突然の死。混乱はしばらく収まりそうにない。
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現在配信中の「 週刊文春電子版 」では、日テレをめぐる問題に加え、芦原さんの地元・姫路で上がっている悲しみの声などを詳しく報じている。
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「週刊文春」編集部/週刊文春
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