( 134778 )  2024/02/01 14:38:01  
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米連邦準備制度理事会(FRB)は1月30-31日の定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。

また、金利引き下げの可能性を示唆したものの、3月の利下げは可能性が低いと述べた。

また、バランスシートについても議論が予定されている。

(要約)

( 134780 )  2024/02/01 14:38:01  
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(ブルームバーグ): 米連邦公開市場委員会(FOMC)は1月30-31日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。金利据え置きは4会合連続。また金利引き下げにオープンな姿勢を示唆した。だがパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、3月の利下げ開始を期待する投資家に冷や水を浴びせた。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。 

 

FOMC声明:目標へのリスクバランス改善、確信強めるまで利下げない 

 

FOMCは会合後に発表した声明で、「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」と記し、利下げを急いでいないことを示した。 

 

パウエル議長も記者会見でこのメッセージを補強する形で、「3月を利下げ開始の時期と特定するような確信のレベルに委員会が同月会合までに達しそうだとは、私は考えていないことを言っておきたいが、まだそれは分からない」と発言。3月利下げは「最も可能性の高いケース、ないし基本シナリオと呼ばれるものでは恐らくないだろう」と述べた。 

 

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、声明発表後の記者会見で「政策金利は今回の引き締めサイクルにおけるピークにある可能性が高く、経済がおおむね予想通りに展開した場合は景気抑制的な政策を元に戻すことが適切になる公算が大きいとわれわれは考えている」と発言。「適切だと判断すれば、われわれは現在のFF金利誘導目標レンジをより長期にわたって維持する用意がある」と述べた。 

 

FOMCは当局のバランスシートについて、毎月最大950億ドル(約13兆9500億円)での縮小を続ける意向を改めて示した。 

 

パウエル議長はバランスシートについて、3月会合で踏み込んだ議論を開始する予定だと記者団に語った。 

 

議長は「プロセスの継続とともに、ランオフ(償還に伴う保有証券減少)のペースに関して疑問が一段と明確になり始める時期に近づきつつある」とし、「われわれは次回3月の会合でバランスシートの問題に関する踏み込んだ議論を開始する予定だ」と述べた。 

 

 

会合後に発表した声明では、利上げの可能性を示唆する文言を削除し、代わりに今後の政策の道筋に関してより偏りのない文言を採用した。 

 

より良いバランス 

 

声明では「雇用とインフレの目標達成に対するリスクは、より良いバランスへと移行しつつあると委員会は判断している」と指摘。「FF金利誘導目標レンジに対するいかなる調整も、委員会はそれを検討する上で、今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める」と記した。 

 

インフレ率が2%に向かっているとの確信を強める上で何を確認する必要があるのかと記者に質問され、パウエル議長は昨年後半の望ましいインフレ指標に言及し、当局者らは最近数カ月に見られた「良好な」データの継続を目にしたいと考えていると回答。「もっと確認する必要がある」と述べた。 

 

声明では経済活動に関する文言に微調整が加えられた。2023年10-12月(第4四半期)の成長率が予想を上回ったことを受けて、声明では経済活動が「堅調なペースで拡大している」と記された。 

 

このほか声明では、昨年3月以降に何らかの形で含まれてきた、銀行システムは「健全で強靱(きょうじん)」や、金融・与信状況の引き締まりが経済活動に影響を及ぼす公算が大きいとの文言を削除した。 

 

FOMCはまた、FRBスタッフや政策当局者による投資や取引に関する方針を更新。最も厳しい制限の対象となるスタッフの数を増やし、FOMCの機密情報にアクセスできるスタッフ全員に対する制限を強化した。 

 

原題:Fed Keeps Rates Steady While Powell Says March Cut Unlikely(抜粋) 

 

Powell Says Fed Is Unlikely to Cut Interest Rates in March 

 

Powell Says Slowing Balance Sheet Unwind on Table For March 

 

 

--取材協力:Kristy Scheuble、Alex Harris. 

 

(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Rich Miller 

 

 

 
 

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