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2024年2月1日、石川県の能登地方で元日に起きた地震と津波の被害が1カ月経った。

70代の女性が息子の罹災証明手続きのために訪れた被災地で涙を流し、地震で被災した街並みの様子に心を痛めた。

被災地では多くの人が犠牲者を悼み、焦げたにおいが残る輪島朝市や家族の喪失を嘆く住民たちの姿があった。

(要約)

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地震と津波で壊滅的な被害を受けた街並みを見て涙を流す70代女性。息子の自宅の罹災(りさい)証明手続きをする関係で訪れたといい、変わり果てた街並みを前に「こんななっちゃって、ひどいね……」と声を詰まらせ立ち尽くした=2024年2月1日午前11時9分、石川県珠洲市宝立町鵜飼、田辺拓也撮影 

 

 元日に石川県能登地方を襲った、能登半島地震の発生から1カ月が経った。1日、石川県の被災地では、多くの人が犠牲者を悼んだ。 

 

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 大規模火災のあった輪島市の「輪島朝市」では、今も焦げたにおいが残っていた。 

 

 朝市に住まいがあった惣領(そうりょう)和彦さん(53)は、焼け落ちた自宅跡を毎日訪れている。母親と仲の良かった隣の家の女性が亡くなった。 

 

 「1カ月が経つけど、何も変わってない。いろいろなニュースがあるから、みんなに忘れられるんじゃないかなと。お願い、忘れないで」 

 

 発生時刻の午後4時10分。組合関係者や商店主らが「輪島朝市」に向けて手を合わせた。 

 

 激しい揺れと津波で大きな被害を受けた、珠洲市宝立町の鵜飼(うかい)地区。 

 

 避難所となっている宝立小中学校では、地震発生時刻に合わせ住民らが黙禱(もくとう)した。避難する宮口翼さん(10)は「亡くなった人に、今までありがとうと気持ちを込めた」と話した。 

 

 同地区の、倒壊した住宅の前で手を合わせていた女性は、地震でおじと帰省中のいとこを亡くした。 

 

 「父親のような存在だった。自分だけ助かってしまい、ごめんなさい」と話した。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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