( 136095 ) 2024/02/05 14:09:55 1 00 中国の不動産大手、中国恒大集団の経営危機によって、約2000万戸の住宅が未完成のまま残されていることが問題となっている。 |
( 136097 ) 2024/02/05 14:09:55 0 00 中国不動産大手、中国恒大集団が経営危機に陥る中、同国では約2000万戸の住宅が未完成のまま残されている。北部の石家荘市では、ある購入者は恒大の経営能力に対する信頼を失ったと話し、中国で投資したくないと語った。
中国北部の石家荘市では、巨大な集合住宅がフェンスの向こうに未完成のまま残っている。人口1100万人のこの工業都市にとって、不動産大手、中国恒大集団の経営危機を思い起こさせる光景だ。 「セントラル・プラザ」プロジェクトでは、1800戸が建設される予定だった。しかし 恒大がデフォルト(債務不履行)に陥り、建設プロジェクトは2021年に頓挫した。 ある38歳の男性は、2戸を購入するため250万元(約5160万円)を支払った。「2017年の冬、250万元で2戸のアパートを購入した。しかしプロジェクトは2020年に再定住住宅と負債の問題で断続的に停止し、2021年末に恒大の財務問題が公になった後、完全に停止した。このプロジェクトの売り上げは約20億元(約413億円)で、正確な数字はわからないが、おそらく1000戸以上の住宅に影響を与えたと考えられる。現在のところ、請負業者は撤退してしまい、プロジェクトの進行はひどく遅れている。政府が進めようとしているにもかかわらず、その影響はほとんど見られず、この問題を解決する方法は他にないようだ」 現地に掲示された政府の通知には、このプロジェクトは新しい開発業者を探していると書かれている。しかし、数年前に全額を支払い、今は待機中の購入者にとっては何の助けにもならない。 1月末には香港の高等法院(高裁)が恒大の清算を命じたが、手続きには何年もかかる可能性がある。 清算命令を受けても、恒大は現在進行中のプロジェクトの完了に取り組むと表明している。 一方中国は、未完成の住宅を完成させることが政策の優先事項だとしている。だが購入者は、今では恒大の経営能力を「信頼できなくなった」と話し、二度と中国に「投資しない」と語った。 野村の推計では、中国全土に恒大やその他の経営危機に陥った開発業者が残した未完成の住宅が約2000万戸あるという。同社のレポートでは、これらのプロジェクトを完了させるために不足している資金は約4460億ドル(約66兆3400億円)に上ると推計されている。 当局の発表やメディアの報道によると、国有の開発業者や地方政府はここ数カ月、政府主導の政策のもと、複数の行き詰まったプロジェクトを引き継いでいる。 中国は、こうした行き詰まった開発プロジェクトを完成させるために提供された資金額や、当局が引き受けたプロジェクトの数については明らかにしていない。 ロイターは、石家荘における恒大の未完成プロジェクトの総数を確認することはできなかった。恒大からのコメントは得られていない。
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