( 136386 )  2024/02/06 01:37:58  
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米国の人気歌手、テイラー・スウィフトは、AIが生成した性的な偽画像が拡散され、SNSや大手IT企業が被害防止策に追われる事態になった。

ホワイトハウスも声明を発表し、法整備を急がせている。

また、スウィフトのファンは偽画像に対抗して彼女の本物の画像を広めるなどの動きも見られる。

スウィフトは大統領選挙で支持する候補に影響を与える可能性も指摘され、偽画像騒動は政治的な「陰謀論」にも繋がる。

来日公演も控えており、スウィフトの発言にも注目が集まっている。

(要約)

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生成AIをどういった用途で業務に活用しているか 

 

史上最多となる4回目のグラミー賞最優秀アルバム賞を4日に受賞した米人気歌手、テイラー・スウィフトさん(34)。生成AI(人工知能)による性的な内容が含まれた偽画像がX(旧ツイッター)などで急拡散し、Xが検索を一時停止したほか、画像作成に使われたとされるマイクロソフト社のアプリが急遽仕様を変更するなどIT大手を動かす事態となった。ホワイトハウスも憂慮の声明を発表。「ディープフェイク」の被害が相次ぐ中、波紋の広がりは逆にスウィフトさんの存在感の大きさを改めて際立たせる格好にもなっている。 

 

【写真】米人気歌手、テイラー・スウィフトさん 生成AIによる性的な内容が含まれた偽画像が拡散された 

 

「憂慮すべきことだ」。ホワイトハウスの米大統領報道官は1月26日、記者会見でこう述べ、被害防止が急務だと指摘。議会に対し法整備の加速を呼びかけた。 

 

カントリー音楽出身のスウィフトさんは、同世代や若者を中心に絶大な人気を誇り、インスタグラムのフォロワーは2億8000万人、Xのフォロワーは9500万人超。昨年12月には米誌タイムが「今年の人」に選んだ。 

 

カリスマ歌手の偽画像は1月下旬にXなどで拡散し、これまでに4000万人以上が閲覧した可能性がある。各SNSは画像の削除など対応に追われ、Xは事態沈静化のために「テイラー・スウィフト」の検索を一時停止。画像作成に使われたとされるアプリ「マイクロソフトデザイナー」は仕様変更を余儀なくされた。 

 

一方で、偽画像をネット上から埋もれさせるため、ファンが団結してスウィフトさんの普通の画像を数千枚、ネットに拡散させるなど、スウィフトさんを応援する動きも起きた。 

 

米誌ニューズウィークなどが1月に行った世論調査で、回答者の18%が「大統領選でスウィフトさんが支持する候補に投票する」と回答。スウィフトさんは前回2020年の大統領選でバイデン現大統領を支持しており、投票行動に影響を与える可能性も指摘されている。 

 

こうした中での偽画像騒動は、大統領選をにらんだ「陰謀論」も取り沙汰されて錯綜。2月7~10日には約5年ぶりとなる来日公演が東京ドームで予定されており、スウィフトさんが日本で何を語るかも注目される。 

 

 

 
 

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