( 137321 )  2024/02/08 23:35:27  
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ソフトバンクグループは2023年4~12月期の連結決算を発表し、純損益は4587億円の赤字になったが、直近の10~12月期は5期ぶりに黒字となった。

投資事業の損失は5389億円で、保有株の価値が下がり、自社投資の損失は5834億円、SVFの損失は520億円となった。

一方で、TikTokを手掛けるバイトダンスなどの保有株が価値を上げ、投資損益全体で4246億円の黒字となった。

後藤芳光専務は、四半期ベースの黒字を喜びつつも、現状は新規投資に注力したいと強調した。

(要約)

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2023年4~12月期連結決算の説明を行うソフトバンクグループの後藤芳光専務=8日 

 

 ソフトバンクグループ(SBG)が8日発表した2023年4~12月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が4587億円の赤字(前年同期は9125億円の赤字)となった。 

 

【ひと目でわかる】ソフトバンクグループの連結純損益(2023年) 

 

 ただ、直近の四半期に当たる23年10~12月期は大きく改善。四半期ベースで22年7~9月期以来5期ぶりに黒字となった。 

 

 4~12月期の投資事業は5389億円の損失を計上した。SBGは、自社や傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」で、国内外の新興企業などに投資している。保有株の価値が下がり、自社投資の損失は5834億円、SVFの損失は520億円となった。 

 

 一方、23年10~12月期は、純損益で9500億円の黒字を確保した。短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を手掛ける中国IT大手の字節跳動(バイトダンス)といった保有株の足元の価値向上などを受け、投資損益全体で4246億円の黒字と持ち直した。 

 

 子会社が米携帯電話大手TモバイルUSと合併した際の契約に基づく、同社株式の無償取得も寄与した。 

 

 後藤芳光専務は、決算発表の記者会見で「久しぶりに四半期ベースの黒字を出すことができ、ほっとしている」と語った。株主還元を求める声もあるが、後藤氏は「現状は新規投資に注力したい」と強調した。  

 

 

 
 

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