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前明石市長で弁護士の泉房穂氏が法曹界の裏金について言及し、検察の裏金問題を世に知らしめるきっかけとなった「三井環事件」に触れた。

泉氏は裁判官や検察官が裏金を使っており、第三者機関の必要性を訴えた。

他のコメントにも裏金の存在を証言するものがあり、裏金が各組織に存在する可能性に言及した。

(要約)

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裏金調査に第三者期間の必要性を訴える泉房穂氏 

 

 前明石市長で弁護士の泉房穂氏が、法曹界に存在した裏金について言及した。 

 

 2月7日、泉氏は本誌記事「検察はもみ消し、口封じも当たり前。安倍派5人衆の立件見送りも “裏取引” の結果では?」を引用して、「X」にこうポストした。 

 

【写真あり】高裁に入る三井被告 

 

《遠い昔、30年ほど前の司法修習生のころ、「裁判官や検察官にも裏金がある」と、直接聞いたことがある。たとえばカラ出張。そのお金を総務の金庫にプールし、懇親会の会費や職員への餞別に充てたりしているとの話で、本当に驚いた。さすがに今はないと思うが・・・》 

 

 検察の裏金問題を世に知らしめる大きなきっかけとなったのは、2002年の「三井環事件」。元大阪高検公安部長の三井氏は、裏金作りの実態を告発するはずだったテレビ収録の当日朝、逮捕された。しかも、過去に一度も立件されたことのないような微罪での逮捕だった。 

 

 三井氏は「逮捕は口封じ」とし、裁判で無罪を主張。実際、大阪高裁の判決では、「調査活動費の不正流用があったと言わざるを得ない」と、裏金化が一部認定された。調査活動費は1998年のピーク時に5億円以上あったが、三井氏の告発以降、急減した。 

 

 司法修習生時代に裏金の話を聞いたという泉氏が、本誌の取材に答えた。 

 

「1995~1996年ごろ、検察修習のとき、裁判官から『カラ出張費を切って、そのお金をプールし、懇親会の会費の穴埋めをしたり餞別に充てたりしている。ほとんど全員がやっている』と聞いて、『そんなことしとんですか! あきませんやん!』と普通に言い返しました。 

 

 裏表があってかなわんなと思っていたら、2002年に三井環事件が起きた。あの話はホンマやったんやと。逮捕されたと聞いて、検察っちゅうんは、人を陥れるんやと愕然としましたね。 

 

 現職の公安部長だった三井さんが、テレビ朝日の『ザ・スクープ』で、検察が裏金を作っていて、自身もその一端を担っていたことを告白しようとしたところ、その収録3時間前にいきなり微罪で逮捕された。 

 

 さらに、簡単に保釈されず、結局、実刑判決を受けた。もう、通常では考えられないことです。まさに、検察、裁判所が組織をあげて、裏金のもみ消しをしたと取られても仕方ないような状況で、私にとっては鮮烈な記憶です」 

 

 泉氏の投稿には多くのコメントが寄せられているが、なかには裏金は「ここにもある」という指摘も――。 

 

《私はかつて公務員でしたが、裏金のない職場はありませんでしたよ。ちなみにその職場は学校です》 

 

《私も30年程前に、税務署にも有ると聞きました》 

 

《以前、経済産業省の忘年会や飲み会を請け負っていた店で、今年の予算は余るからそれで旅行に行くと聞きました》 

 

《ここだけの話(全世界発信ですが)教育公務員にもありました。某県は関連書類を焼き捨てたそうです》 

 

 こうした指摘が本当かどうかはわからない。だが、裏金を作る素地はどこの組織にもあるのだろう。 

 

 自民党の裏金問題は、かつて裏金を作った検察が捜査をおこなったことになる。今回、立件された議員は3人のみ。同じ不正に手を染めた者同士、なんらかの忖度が働いた可能性はないのか。泉氏は第三者機関の必要性を訴えている。 

 

 

 
 

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