( 137641 )  2024/02/09 23:29:27  
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新生活や新居への引っ越しを控える中、引っ越し計画の中で予期せぬ出来事が起こる場合がある。

引越し業者の見積もりや荷造り、家具の分解と再組み立て、運べないダンボールの不足、そして意外な追加料金など、様々な問題が起こる可能性がある。

そのため、引っ越しを成功させるためには計画的に準備を進めることが重要である。

(要約)

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最近の引っ越しならではの想定外の事態も(イメージ) 

 

 4月の新生活を前に、新居への引っ越し計画が本格化するこの時期。引っ越し日に向けて、業者選びや荷造りなどさまざまな準備に追われるなか、可能な限り安く効率的に済ませたいのは誰しもが考えるところだろう。しかしそれがアダになったり、想定外の事態が起きることもあるようだ。引っ越しで後悔した経験があるという人たちに、失敗談を聞いてみた。 

 

【公式】「組立てた家具を解体して再度組み直すことはできますか?」IKEAの回答 

 

 メーカー勤務の30代男性・Aさんは、「初めて業者に見積りを取ったら、驚くことの連続でした」と言う。 

 

「当時、一人暮らしで2回目の引っ越し。前回は何もわからず、大手1社の一択で決めてしまい、友人と引っ越しにかかった金額を話していた時、『高っ!』と驚かれたことがあったので、今回は複数社に見積りを取ることにしました。 

 

 ネットの引っ越し一括見積りを初めて利用したら、速攻かつひっきりなしにあちこちの会社から電話がかかってきてパニックに……。しかも堂々と『他の業者さんでいくらって言われました? うちはそれより安くします』とか、張り合ってくるんです。驚きました」 

 

 なんとか業者を数社に絞り具体的な見積りがスタートしたものの、そこで想定外の質問をされ驚いたという。 

 

「複数の業者から、真っ先にIKEAの家具の有無を聞かれました。僕はIKEAのベッドを使っていたのですが、そのことを話すと、分解する必要があるかどうか訊かれるんです。それで、おそらく分解しないと運べないことを説明すると、『うちでは取り扱えない』と断られたり、『追加料金がかかる。かつ、補償はできない』と言われたりしました。 

 

 なぜそんなにIKEAについて聞くのかと質問してみたところ、どうやらIKEAの組み立て家具の多くが、分解・再組み立てが難しく壊れやすいため、引っ越し業者として責任が持てない、というのです。そもそもが安いベッドなので、それに手間やお金をかけるのも面倒になり、結局ベッドは処分して買い替えることにしました」(Aさん) 

 

 

 IT企業勤務の40代・女性Bさんは、引っ越しで「持っていきすぎ」「捨てすぎ」が極端になったという失敗を明かす。 

 

「1LDKに住んでいた頃、荷造りをする時間が全然とれず、引っ越し先で捨てればいいという気持ちで、3日前から荷造りを始めました。すると想定していたダンボールの数が全然足りず、直前になってダンボールの確保に奔走する羽目に……。 

 

 その次の引っ越しでは、反対に、引っ越しを機に不要なものを処分し、新生活ではスッキリした生活をしようという意気込みで臨んだら、捨てすぎてしまいました(笑)。洋服や本棚など、新居に引っ越した後に『捨てなければよかった』と後悔するものが続出しました」 

 

 限られたスケジュールで荷造りしなければならない引っ越し。整理整頓は冷蔵庫の中身にも及ぶ。 

 

「計画的に食材を片づけるのが苦手で、冷凍庫に入っていたものなんかを大量に捨てる羽目になりました。気持ちとしては“食べられるのに……”と思うものの、冷凍のまま持ち運べないのは厳しいですよね。要冷蔵の調味料も、捨てるか持っていくか判断が難しいなと引っ越しの度に思います」(Bさん) 

 

 引っ越し当日に起こった失敗もある。金融機関勤務の20代女性・Cさんは、「安さにこだわりすぎると失敗する」と力説する。 

 

「あまり荷物がなかったこともあって、少しでも安く引っ越そうと思い、幌付きの2トントラックをレンタルし、友人男性に運転を頼みました。すると、やはり慣れない運転で、住宅街を曲がる時に幌の部分をこすってしまったらしく、傷が……。 

 

 結局修理費が発生しましたし、友人とも気まずくなる。その日の夜ご飯をご馳走するなど、何らかお礼も必要なので、レンタカー代と合わせると、安めの業者さんにお願いした時と変わらないぐらいの出費になって後悔しました。業者に頼んだ方が肉体的にも精神的にも、絶対に楽だったと思いました」 

 

 美容師の30代男性・Dさんは、まさかの“2往復”する羽目になったことがあるという。 

 

「ネットでの見積もりでいちばん安いところにしたら、業者の想定よりも荷物があったようで、当日来てくれたトラックに全部載せることができず、2往復することに……。結局追加料金がかかりました。 

 

 よほど荷物が少ないならいいんでしょうけど、ある程度荷物がある場合、見積もりは訪問のほうが間違いないと思います。安さにとらわれると、トラップがあるものだと痛感しました」 

 

 引っ越しの準備は着実に進めて、気持ちよく新生活をスタートしたい。(了) 

 

 

 
 

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