( 137766 )  2024/02/10 13:35:58  
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清水ともみさんは、中国で迫害を受けるウイグル人の姿を描く漫画家であり、岸田文雄首相の人権シンポジウムでの発言に疑問を呈した。

清水さんは日本に差別がはびこっていると誤解されかねないとし、日本の良さを海外に伝え、日本人を信じ、守るのが首相の責務だと訴えた。

清水さんは首相の発言内容を非常に重いものとし、首相の立場からの発言であることを考慮すべきと主張した。

また、日本が先駆けて人種差別撤廃を提唱した歴史や、日本への信頼を語る中国のウイグル人の例を挙げ、首相のメッセージに対して異なる視点を示していくことの重要性を主張した。

(要約)

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清水ともみさんの作品「私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~」 

 

岸田文雄首相が人権シンポジウムに社会的少数者について「不当な差別を受ける事案を耳にすることも少なくない」などと寄せたメッセージがSNSで疑問視する声が相次いでいる問題を巡り、中国で迫害を受けるウイグル人の姿などを描く漫画家の清水ともみさんが9日、産経新聞の取材に応じ「日本に差別がはびこっていると誤解されかねない」と述べ、「日本の良さを海外に伝え、最後まで日本人を信じ、守るのが首相ではないか」と訴えた。清水さんのコメントは以下の通り。 

 

■先駆けて人種差別撤廃の訴え 

 

日本の首相とは思えない立ち位置での発言内容だ。これでは日本には差別がはびこっていると誤解されかねない。海外の人は首相の姿を通して日本を見る。首相の一挙手一投足が日本そのものとみられるのだから非常に重い。 

 

日本ほど差別の少ない国はない─。こうした認識は海外で浸透しているが、覆されかねない。誤った認識を流布し、日本をおとしめようとする内外の勢力に利用される危険がある。旧日本軍の関与を認めて「従軍慰安婦」と記述した平成5年の河野洋平官房長官談話と同じではないか。 

 

世界に先駆けて「人種差別撤廃」を提案したパリ講和会議(1919年)は100年以上前のことだ。黄色人種として差別と闘ってきたのは、日本人ではないか。かつての日本は人種差別と闘い、アジアの国々を独立させた。 

 

■原稿は事前確認できた 

 

49年に中国人民解放軍に侵攻されたウイグルの人々は、中国に抗日教育を受けても「日本は人種差別と闘った国だ」として「日本が助けに来てくれる」との言い伝えを信じ、日本に留学するなど今も日本を信用してくれている。 

 

官僚が準備した原稿を読んだだけという言い訳は通用しないだろう。首相自身チェックできる機会はあっただろうし、思っていないことを言うならば、それこそ首相の資格はない。 

 

首相は「不当な差別や偏見に対しては首相として断固立ち向かっていく」とまでおっしゃった。本当にそこまでの事実が多数あれば納得もするがどうなのか。 

 

■「違う」を示していく 

 

 

当然だが、迷惑行為をはたらく人が多ければ、その民族や属性は忌避されるだろう。マイノリティー故に過剰に守られることはおかしい。そして、実際に各地で起きている外国人による犯罪に何の言及もないのはなぜか。日本人だけをたしなめるようだった。 

 

日本の良さを海外に伝え、最後まで日本人を信じ、守るのが首相ではないか。日本人を信用していないようにも聞こえる。非常に悲しい。首相のメッセージに対しいろいろな手段で「違う」と示していかないといけない。(聞き手 奥原慎平) 

 

 

 
 

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