( 138886 )  2024/02/13 22:54:03  
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立憲民主党の岡田克也幹事長は、国民民主党との連携を模索する考えを示し、期待感を表明したが、両党の思惑にはズレがあり、連携は難しい状況が続いている。

国民民主党は安保政策などで立憲民主党との意見の相違があり、玉木雄一郎代表も連携の難しさを強調している。

両党の連携をめぐり、意見の相違が表面化し、野党の連携が難しい状況が続いている。

(要約)

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立憲民主党の岡田克也幹事長 

 

反自民連携に期待感も 

 

ガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」の凍結解除に向けた自民、公明両党との3党協議から離脱した国民民主党に、立憲民主党が〝秋波〟を送っている。国民民主党の玉木雄一郎代表は、政策実現へ与野党を問わない柔軟な連携を示唆しており、自民党に対抗する新たな〝塊〟への期待感が高まっているのだ。ただ、両党の思惑にはズレがあり、同床異夢の様相を呈している。 

 

「考え方を改め、『野党はまとまっていくべき』と考えるなら、懐深く対応したい」 

 

立憲民主党の岡田克也幹事長は10日、次期衆院選へ国民民主党との連携を模索する考えを示した。玉木氏は、6日の衆院予算委員会で、トリガー条項凍結解除への岸田文雄首相のあいまいな態度にブチ切れ、3党協議を離脱しており、連携を呼びかけた形だ。 

 

ただ、わが国周辺の安全保障環境が厳しさを増すなか、国民民主党は「自分の国は自分で守る」現実的な安保政策などを掲げる。過去に連携が浮上した際にも、玉木氏は国防などの理念の齟齬(そご)を指摘してきた。 

 

岡田氏の「考え方を改め」発言は、こうした経緯を踏まえたものだが、〝上から目線〟と受け止められたようだ。 

 

12日に行われた国民民主党定期党大会後の記者会見で、岡田氏の発言について問われた玉木氏は「ああした発言があると(連携は)ますます難しくなる」と、不快感をあらわに突き放した。 

 

トリガー条項の凍結解除をめぐり、玉木氏は近く、立憲民主党の泉健太代表と会談する見通しだ。だが、玉木氏は「安保やエネルギー、憲法といった基本的政策で一致すれば連立は可能と思うが、立憲民主党はそれを満たしていない。今、ともに政権を担う政党とは考えていない」と厳しい見通しを強調した。 

 

岡田発言に対しては、国民民主党の榛葉賀津也幹事長も党大会で「大きなお世話です」などと明言しており、〝野党共闘〟の機運を高めるどころか、軋轢(あつれき)を生んでいる。 

 

野党ベテラン議員は「立憲民主党と国民民主党は、支援を受ける労働組合が重なり、近親憎悪的な側面もある。自民党政権が大逆風に見舞われ、批判の受け皿としての『主導権争い』もある。やすやすと〝共闘〟というわけにはいかないだろう」と語った。 

 

 

 
 

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