( 139416 )  2024/02/15 14:10:00  
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2月15日に行われる凄惨な放火殺人事件の判決直前に、被告の男が「恨みの言葉」を発している事件で、被害者の両親が複雑な思いを語った。

53歳の男が自宅に放火し、小学生の甥2人を殺害した罪を問われており、被害者の両親は子どもたちの手紙を大切にしている。

被告は家族と共に生活していたが、次第に異常な行動をとるようになり、犯行の動機は身勝手なものだと主張している。

裁判の中での両親の姿勢や被告の態度にも触れられており、判決を待つ両親は謝罪を望んでいると述べた。

(要約)

( 139418 )  2024/02/15 14:10:00  
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FNNプライムオンライン 

 

凄惨な放火殺人事件の判決が、2月15日に言い渡される。 

 

自宅に放火し、小学生のおい2人を殺害した罪に問われ、死刑を求刑されている男が“恨みの言葉”を発し続けた裁判に、2人の両親は向き合ってきた。そして判決を前に思いを語った。 

 

「2人の嘆き叫ぶ声が聞こえる」 妹夫婦の子2人を放火で殺害した男に15日判決 

 

亡くなった兄弟の父親:かわいい、元気いっぱいの侑城(ゆうき)と眞輝(まさき)を返してほしい。幸せだったあの日に戻りたい 

 

 無職の松尾留与被告(53)は2021年、稲美町の自宅にガソリンをまいて火をつけ、同居する甥の松尾侑城くん(当時12)と眞輝くん(当時7)を殺害した罪に問われている。 

 

侑城くんのビデオメッセージ(当時小学4年生):お父さんお母さん、僕を生んでくれてありがとう。僕の将来の夢はプロ野球選手です。頑張って練習をたくさんするので、相手になってください 

 

2人とも野球が大好きで、仲のいい兄弟だった。 

 

亡くなった兄弟の父親:眞輝の方が運動神経がいい。野球のセンスも眞輝の方があるみたい。根性とか、なんでも挑戦するのは侑城の方で、両方ともAB型。僕と妻の半分半分 

 

留与被告は、妹夫婦と、その子どもの侑城くん、眞輝くんと共に5人で暮らしていた。しかし、次第に留与被告が心を閉ざすようになった。 

 

亡くなった兄弟の父親:おとなしいけど、少なからず言葉は交わしていた状態で、僕らも冬になれば神戸のルミナリエとか、家でBBQとかも一緒にしていた。半年満たないうちに、被告の方から避けるようになって、子供に対しても罵声を浴びせるようになったので、子供らは自然と距離を置くようになった 

 

両親は、留与被告が無断で自分たちの部屋に入るなど、異常な行動が目立つようになったことから、安全のため家の中に防犯カメラを設置。裁判の中で留与被告は、「人間扱いされていない」と不満が募り、犯行に及んだと主張した。 

 

両親ではなく、なぜ子どもを殺害したのか。留与被告が語った動機は身勝手なものだった。 

 

松尾留与被告:あいつら(妹夫婦)の一番大事なものを奪って、俺の苦しみを分かってもらいたかった 

 

検察側は「残虐な対応で計画性も認められる」などとして、留与被告に死刑を求刑している。 

 

 

両親は、2人の子供からもらった手紙を、今も大切に持っている。 

 

亡くなった兄弟の母親:この子らのために頑張って、嫌なことも忘れられるじゃないですか。こういう手紙を見ていたら。夕方に仕事行っているから、その分寂しかったんやろうね 

 

亡くなった兄弟の父親:毎日、侑城と眞輝の前で、その日の出来事を報告するんですね。その時に、心の中で侑城と眞輝が嘆き叫ぶ声が聞こえるんです。『おっちゃん、何でこんなひどいことするの。僕らに謝って』『パパとママの元に帰りたい。お友達の所に行って一緒に遊びたい、会いたい』心の中で2人の叫びが聞こえてくる」 

 

裁判を傍聴してきた両親は、留与被告の心からの謝罪を望んでいる。 

 

亡くなった兄弟の父親:自分がしたことに対して、目的が達成されたとか、2人に対しての謝罪がないという時点でもう極刑しかない。とにかく被告人が命ある限り、心から侑城と眞輝に謝ってほしい。自分の犯した罪を背負いながらいてほしい 

 

 判決は2月15日午後に言い渡される。 

 

(関西テレビ「newsランナー」2024年2月14日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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