( 139461 )  2024/02/15 15:06:15  
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内閣府が発表した2023年の名目国内総生産(GDP)の速報値は591兆4820億円であり、日本は世界4位に転落した。

かつてはドイツを上回っていたが、今回の速報値ではドイツよりも低くなった。

90年代以降、日本は低迷し、中国の経済成長に押されて経済の座を譲った。

実際にはGDPは縮小し、長期低迷が続いており、今後も日独の順位が逆転するという予測がある。

2023年10~12月期のGDPは2四半期連続でマイナス成長となった。

(要約)

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内閣府が入る中央合同庁舎8号館=東京都千代田区で2021年1月19日、赤間清広撮影 

 

 内閣府が15日発表した2023年の名目国内総生産(GDP)の速報値は、591兆4820億円だった。ドル換算は4兆2106億ドルとなり、ドイツの4兆4561億ドルを下回って日本は世界4位に転落した。55年前の1968年以降、日本は名目GDPの実額でドイツ(当時は西ドイツ)を上回っていた。 

 

【表】女性の方が賃金高い国内企業、わずか2% 

 

 日本は長らく、資本主義国としては米国に続く「世界第2位の経済大国」だったが、90年代以降は低迷が続き、中国の台頭を受けて10年にその座を明け渡した。 

 

 日本とドイツのGDPは00年代には約2・5倍の開きがあったが、ドイツが欧州の経済統合を経て着実に成長する一方、日本はデフレと長期低迷から抜け出せていない。記録的な円安となった23年はドル換算のGDPが縮小したことがダメ押しになり、半世紀ぶりの逆転となった。 

 

 円相場が円高に転じれば、24年に日独が再逆転するとの見方もあるが、日本は人口減少に加え、生産性の向上でも苦戦しており、国際通貨基金(IMF)は当面、ドイツが日本を上回り、26年にはインドが日本を抜き去ると予測している。 

 

 23年10~12月期のGDP(季節調整値、速報値)は、物価の変動を除いた実質が前期比0・1%減で、この状態が1年間続いた場合の年率換算は0・4%減だった。マイナス成長は2四半期連続。【中島昭浩】 

 

 

 
 

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