( 139961 )  2024/02/16 23:32:54  
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中国政府は金を大量購入し、昨年225トンの純購入量で世界トップ。

一方で米国債の保有は減少し、ドル依存を減らす狙いと見られる。

世界中央銀行による昨年の金の純購入量は1037トンで、中国の純購入量は1977年以降で最大の2割強を占めていた。

中国人民銀行によると、金保有量は2245トンに達し、ウクライナ侵攻後は金保有を急速に増やし始めた。

一方、中国が保有する米国債は約2割減少している。

(要約)

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スイス南部の金精製加工所で造られた1キロの金塊=2011年7月(ロイター=共同) 

 

 中国政府が外貨準備として金を大量購入している。購入から売却を差し引いた純購入量は昨年、約225トンに上り、国別でトップ。一方で米国債の保有は減らしており、ロシアのような経済制裁を受ける事態に備えて、ドル資産への依存を減らす狙いとみられる。 

 

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 国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、世界の中央銀行による昨年の純購入量は1037トン。中国は全体の2割強を占め、データがある1977年以降で最大の純購入量となった。ポーランド、シンガポール、リビアが続いた。 

 

 中国人民銀行(中央銀行)によると、今年1月末まで15カ月連続で金を買い増し、保有量は約2245トンとなった。ウクライナ侵攻を始めたロシアに対し、先進国は制裁として資産凍結を決定。中国はこの動きに危機感を強め、2022年11月から金保有を急速に増やし始めた。 

 

 他方、米財務省の統計によると、中国が保有する米国債は昨年末時点で8163億ドル(約122兆4千億円)。1兆ドルを超えていたウクライナ侵攻前と比べて約2割減った。 

 

 

 
 

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