( 140666 ) 2024/02/18 23:41:31 1 00 2024年2月6日に厚生労働省が発表したデータによると、1人あたりの賃金は実質で前年比2.5%減少し、物価とのバランスを考慮すると賃金は2年連続で減少している。 |
( 140668 ) 2024/02/18 23:41:31 0 00 写真:LIMO [リーモ]
厚生労働省が2024年2月6日に発表した「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」(従業員5人以上の事業所)によると、1人あたり賃金は物価を考慮した実質で前年比2.5%減。これにより、2年連続で減少する形となりました。
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マイナス幅は1.0%減だった2022年と比較すると、さらに大きくなっています。
これを聞くと賃金が下がり、物価も上昇しており将来に対して不安な気持ちが強くなるかもしれません。
そこで注目されているのが、2024年からスタートした「新NISA」などの積立投資。老後生活を豊かにするために、資産運用は必要不可欠になっていくでしょう。
今回は、2024年1月にバージョンアップした新NISA「つみたて投資枠」などの積立投資を活用して老後資金2000万円をつくるために必要な積立額を「利回り3%・5%」で「40歳・45歳・50歳」の年齢別にシミュレーションしました。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
40歳が65歳までの25年間で2000万円を貯めるためには、毎月いくら積立投資をすればよいのでしょうか。
「想定利回り3%と5%」で40歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。
●新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:25年(40歳~65歳) ・想定利回り:3% ・積立投資額:毎月4万4842円 ・元本:1345万3000円 ・運用収益:654万7000円 ●新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:25年(40歳~65歳) ・想定利回り:5% ・積立投資額:毎月3万3585円 ・元本:1007万5000円 ・運用収益:992万5000円
45歳が65歳までの20年間で2000万円を貯めるためには、毎月いくら積立投資をすればよいのでしょうか。
「想定利回り3%と5%」で45歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。
●新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:20年(45歳~65歳) ・想定利回り:3% ・積立投資額:毎月6万920円 ・元本:1462万1000円 ・運用収益:537万9000円 ●新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:20年(45歳~65歳) ・想定利回り:5% ・積立投資額:毎月4万8658円 ・元本:1167万8000円 ・運用収益:832万2000円
50歳が65歳までの15年間で2000万円を貯めるためには、毎月いくら積立投資をすればよいのでしょうか。
「想定利回り3%と5%」で50歳から積立投資を開始する場合の積立額をシミュレーションしていきます。
●新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:15年(50歳~65歳) ・想定利回り:3% ・積立投資額:毎月8万8116円 ・元本:1586万1000円 ・運用収益:413万9000円 ●新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合 ・目標金額:2000万円 ・積立投資期間:15年(50歳~65歳) ・想定利回り:5% ・積立投資額:毎月7万4825円 ・元本:1346万8000円 ・運用収益:653万1000円
40歳・45歳・50歳から老後に向けて2000万円を貯めるには、早ければ早いほど毎月の負担が軽くなります。
●【65歳までに新NISAの積立投資で2000万円貯めるための毎月の積立投資額】
・《40歳》3%:4万4842円・5%:3万3585円 ・《45歳》3%:6万920円 ・5%:4万8658円 ・《50歳》3%:8万8116円・5%:7万4825円 投資ですので、当然ながら元本割れのリスクが伴います。
ずっと3%、5%で運用できるものではありませんので、65歳を迎える時に2000万円に到達しない場合も、2000万円を上回る場合もありますのでご留意ください。
2014年1月に新たに創設された「新しいNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」。
通常、利益に対して約20%の税金が徴収されますが、この利益が全額非課税となる非常に魅力的な制度です。
新しいNISAの主なポイントは、以下の通りです。
●【新しいNISA】今こそおさえたい重要ポイント5選 1.非課税保有期間:期限あり → 無期限化 2.口座開設期間:期限あり → 恒久化 3.「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:選択性 → 併用可能 4.年間投資枠:つみたて投資枠「年間120万円」・成長投資枠「年間240万円」→ 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」 5.非課税保有限度額:600万円または800万円→ 全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能) NISA口座を利用して投資できる金額に上限はあるものの、期間に上限はありません。
焦らずじっくり運用して、非課税の恩恵を受けられるのは大きな魅力だといえるでしょう。
運用スタートする年齢、そして利回りごとに「老後資金2000万円」を貯めるシミュレーションを確認してきました。
投資にリスクはつきものですが、長期で積立することで最大限リスクを落とせるのも事実です。
積立投資は運用状況が良い時・悪い時に一定額を投資し続けることで、購入価額が平準化される効果を発揮します。
老後の資産形成に対するイメージやライフプランは人それぞれだと思いますが、正しい知識を身につけ、将来のために資産運用も検討してみてはいかがでしょうか。
・厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年分結果速報」 ・日本銀行「資金循環統計(速報)(2023年第2四半期)」 ・金融庁「新しいNISA」 ・金融庁「資産運用シミュレーション」
山本 大樹
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