( 141221 )  2024/02/20 14:06:10  
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日経平均株価が3万8487円で過去最高値に迫る中、「株高の要因」や「賢い投資戦略」について経済アナリストの森永康平氏が語る。

株高の主な要因は物価・賃金の上昇や企業業績の改善、アジアへの投資マネーの流入など。

また、企業業績が良くなっても生活実感と株価は連動しないことには違和感があるが、政府は株価上昇ではなく生活実感の改善に注力すべきとの指摘も。

将来の株価については4万円を超える可能性もあるが、一度大きく下落する可能性も。

新NISAを利用する際は積み立て投資がより安全で、一括投資は高値でのリスクがある。

森永氏は4月に日銀がマイナス金利を解除し、アメリカが利下げすると予想し、円安がなくなることで株価の上昇ペースが鈍化するかもしれないと述べている。

(要約)

( 141223 )  2024/02/20 14:06:10  
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日経平均株価 

 

 16日の日経平均株価の終値は3万8487円であり、1989年12月の最高値・3万8915円に迫った。 

 

【映像】「バーンと下がった」時に損しない方法とは? 

 

 日経平均が4万円を突破する日は来るのか? 経済アナリストの森永康平氏に「株高の要因」と「賢い投資戦略」を聞いた。 

 

━━現在の株高の要因はどこにあるのか? 

 

「様々な理由がある。まずは、昨年からの物価・賃金上昇による『デフレ経済からの脱却期待』。そして、『円安を背景にした企業業績の良化』を投資家たちが評価したこと。加えて、中国経済の悪化を受け、アジアへの投資マネーの一部が日本に流れ込んだことなどが挙げられる」 

 

━━企業業績が良くなった一方、「生活実感」は乏しいとの声が聞かれるが。 

 

「そもそも株価は生活実感を表す指標ではないため、両者が解離してること自体に違和感はない。とはいえ、政府は『株価が上昇したから良い』ではなく、生活実感を改善するための政策をちゃんと打ってほしい」 

 

━━日経平均はどこまで上がるか? 

 

「4万円を超えることも大いにあるが、4万円に乗せても『バブルだから危険』という水準ではない。とはいえ、既に“割安感”は消えてきており、あえて不安要因を話すと、半導体関連の株価が全体を引き上げていることに歪さを感じる。加えて、1カ月で10%以上指数が上がるのは少し早すぎる。そのため、いわゆる“スピード調整”のように一度大きくバーンと下がってもおかしくない」 

 

━━新NISAを始めた人も多いと思うが、今買うと“1番高い時に買った”ことになるリスクがあるのか? 

 

「いわゆる積み立て投資をする方であれば、『今は高いのか』などと気にせずに淡々とやればいい。対して、一括で投資しようという方はさすがに今は早く上がりすぎてるため避けた方がいいだろう。一括投資自体はリスクを取る投資行動であるため、あまり投資にリソースをかけたくない方は積み立てを選択した方がいいだろう」 

 

━━この先の展望として、注目している政策金利はあるか? 

 

「個人的には4月に日銀がマイナス金利を解除すると予想している。さらに6月頃にアメリカが利下げをするとなると“金利差が閉じて”現在の株高の要因の一つである円安がなくなることになると予想される。そうなると、今までのように短期間で大きく上がるような相場展開は実現しなくなるだろう」 

 

※投資には元本割れのリスクもある。余剰資金で行うなどリスクをしっかり把握し、自己責任で行ってほしい。 

(『ABEMAヒルズ』より) 

 

 

 
 

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