( 141986 ) 2024/02/22 22:50:20 1 00 小泉龍司法相は、刑務所などで使われていた俗語や隠語を廃止するよう指示した。 |
( 141988 ) 2024/02/22 22:50:20 0 00 俗語の使用廃止について語る小泉龍司法相=2024年2月22日午前9時42分、東京都千代田区、久保田一道撮影
小泉龍司法相は22日の記者会見で、刑務所などの刑事施設で職員らが使っていた俗語や隠語の廃止を指示したと明らかにした。受刑者の立ち直りに重点を置く「拘禁刑」の導入を前に、一般社会では使わないような言葉を一掃する狙い。
【図解】刑事施設はどう変わる?視察委員会との関係は
法務省によると、刑務所などでは、刑務官らが職員同士でしか通じない俗語を使っていた。たとえば、散髪は「ガリ」、身柄は「ガラ」、食事を入れる器は「物相(もっそう)」、食後に食器をさげることは「空下(からさ)げ」などと呼んでおり、意味が分からない人との間で「コミュニケーション不全の原因となっている」「排他性を促進している」といった指摘があった。
国会では、あっせん収賄罪で有罪となり、受刑経験がある鈴木宗男参院議員(無所属)が「社会復帰させたいなら一般に使われている言葉を使うべきだ」と求めていた。
そこで、「ガリ」や「ガラ」など35の言葉は施設内で慣習的に使われてきたが、一般社会では使わない不適切な言葉だとし、9日付で使わないことにした。
同省は4月から、受刑者らを、名字に「さん」をつけて呼ぶ方針も決めている。小泉法相は会見で「人間の心は言葉とつながっている。言葉がゆがむと、虐待的な行動が誘発されかねない」と説明。「適切ではない慣行や呼び名は相当の時間の中で作られてきたものだが、粘り強く改善する第一歩にしたい」と述べた。
朝日新聞社
|
![]() |