( 143023 ) 2024/02/25 22:55:56 0 00 昨今の物価高でコスパの良さも再認識されるようになった「ラーメン二郎」
国民食として人気の高いラーメン店が、苦戦を強いられている。東京商工リサーチによると、2023年のラーメン店の倒産(負債1000万円以上)は、前年の21件から2.1倍の大幅増となる45件だった。2009年以降では最多だ。「新型コロナウイルス」関連倒産も29件で、前年(14件)から倍増している。
【写真】圧倒的ボリューム 野菜“マシマシ”の二郎系ラーメン
背景には原材料費の高騰や人手不足などが指摘されているが、ラーメン界の“1000円の壁”も無視できない問題だ。庶民的なものであるはずのラーメン1杯に、1000円を出せないという人は少なくない。
そうしたなかで、相変わらず行列が絶えない人気ラーメン店が「ラーメン二郎」だ。「結局、二郎のコスパに勝るものはない」という愛好家“ジロリアン”たちに、そう思う理由を聞いてみた。
「ラーメンには“1000円の壁”というより “二郎の壁”がある」と指摘するのは、20代男性・Aさん(IT企業勤務)だ。
「二郎って、行かない人は絶対行かないけど、行く人は足繁く通う不思議な店。まずその壁があるので、他のラーメン屋さんがなくなって悲しむ人は、そもそも二郎に行かない人なのでは。
もちろん僕にとっても、二郎以外においしくて好きなラーメン店はたくさんあります。でも、最近の物価高で、1000円前後かそれ以上のラーメンも珍しくなくなり、そうなると二郎のコスパの良さが際立ってくるんですよね。
だって、二郎の目黒店は小ラーメン500円。小ラーメンW豚入り(700円)にすれば、チャーシューがどっさりで贅沢な気分になれます。“結局、二郎しか勝たん”っていう気分です」(Aさん)
30代男性・Bさん(メーカー勤務)は、学生時代によく通っていたラーメン二郎に、今でも足を運び続ける。
「三田本店に通っていました。二郎はお店によって結構味が違うので、いろんな二郎に行きつつも、やっぱり本店に戻ってきますね。脂の甘みを感じるスープが体に沁みます。これで600円、ぶたダブルでも800円。
値上げ、値上げのニュースが続き、ラーメンやカレーが1200円、1500円という価格になることも珍しくないなか、二郎は他の店舗でも900円くらいなので、コスパは優秀だと思います」
Bさんは、二郎のコスパの良さを実感するようになり、他の外食と比べてしまう機会が増えたという。
「二郎のコスパが最強すぎて、他の外食が高く感じてしまう。ついつい、“このお金を出すなら、二郎なら2食食べられるな”とか、二郎と比較してしまう。結局、二郎に行けるなら二郎で食べようという気持ちに……」(Bさん)
30代男性・Cさん(広告代理店勤務)は、二郎のコスパについて「心配になるレベル」と言うほどだ。
「二郎のラーメンは、食べたらその日は、何も食べなくてもいいくらい一日中お腹いっぱいになるので、食費を節約することができる点でも優秀です。物価高の今、本当に利益が出ているのか、心配になるレベル。もちろんありがたいのですが、お店には長く続けてほしいので、無理しすぎないでねという気持ちも少しあります。多少の値上げがあっても通い続けると思います」
圧倒的なコスパと満足感を提供するラーメン二郎。今日もジロリアンたちのお腹と心を満たしている。(了)
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