( 143916 )  2024/02/28 14:17:27  
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日経平均株価は先週34年ぶりに最高値を更新し、26日にも再び史上最高値を記録しました。

株価の上昇背景にはデフレからの脱却や賃上げと物価上昇の好循環に対する期待があります。

投資家の動向やウォーレン・バフェット氏の警戒感も報じられており、株価の急騰に対する様々な見方が示されています。

(要約)

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史上最高値を更新する日経平均株価 

 

日経平均株価は先週に続き、26日に史上最高値を更新しました。背景のひとつには、デフレからの脱却や、賃上げと物価上昇の好循環が実現することへの期待感があります。株価の行方と企業の戦略を取材しました。 

 

 

 

先週、およそ34年ぶりに日経平均が最高値を更新した株式市場。日経平均株価は26日も上昇し、史上最高値を更新しました。 

 

「みずほ証券」では、株式売買の注文の電話の数が2倍に。しかし、持っている株を売って利益を確定する動きも活発になっています。それでも26日終値は前の営業日から小幅に上昇。2営業日連続で史上最高値を更新しました。年明けから2カ月での値上がり幅は5700円以上に達しました。 

 

この急激な上昇について、バブルではないか?と聞かれた東京証券取引所を運営する「日本取引所グループ」の山道CEOは「企業の稼ぐ力が確実に高まってきている。実態とかけ離れたところで株価が形成されているとは思わない」と見解を示しました。 

 

歴史的な株高で投資家の動きはどうなっているのでしょうか。投資歴8年の個人投資家JINさんは「現物の株は含み益で1600万円ほど出ている。投資信託は含み益が1450万ほど出ている。合わせると大体含み益で3000万円くらいプラス」と話します。 

 

JINさんは日本株に加え、アメリカ株も保有しおよそ1億円を運用しています。JINさんの大幅な含み益は、アメリカの株高も要因です。先週末までダウ平均株価は3日連続で上昇。連日で最高値を更新しています。 

 

しかし、JINさんは「勢いがすごいが、僕の経験上こういうのは続かない。今バブル相場で上がってしまっているので、それを買いにいくのはリスクが高い」と儲けは出ているものの、今後の株価の急落を懸念。最近は新たな株の購入は控え、保有する株の利益確定売りに専念していると明かします。 

 

「物価が上がっているが、実質賃金があまり上がっていないので、株が今盛り上がっているが景気が良くなっているのかなという疑問は感じる」(JINさん) 

 

 

実は、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も、現在の株高には警戒感を示しています。 

 

「マーケットは昔とは比べ物にならないほどカジノ的な動きをするようになった」 

 

自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの株主に宛てた書簡の中で明かしました。これまで割安な株を長期保有する投資手法で利益を上げてきたバフェット氏。株高が続く中、割安な投資先を探しあぐねていると見られ、手元資金は過去最高水準の約25兆円(現金・米短期債)に積み上がっています。 

 

日米で進む株高。 

 

「バブルだったらはじけちゃうということで心配されるという向きがあるのは承知している。ただ最高値を突破したときぐらいは素直に喜んだらいいのではないか。賃上げを始めとして成長と分配の好循環、これを実施していく。そうすることで株高を持続性のあるものにしていかなければいけない」(経団連の十倉雅和会長) 

 

※ワールドビジネスサテライト 

 

 

 
 

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