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米国株市場の主要3指数であるダウ、ナスダック、S&P500が過去最高水準で推移し、早期利下げ期待や生成AIの普及による成長期待が主な要因となっている。

ニューヨーク市場ではIT企業の銘柄が多いナスダックやS&P500が連日で最高値を更新し、ダウ平均も記録に肉薄している。

半導体大手エヌビディアなどの株価が上昇しており、週明けの東京市場でもこの波及が期待されている。

一方、商業用不動産価値の下落や金融機関の経営不振といったリスクもある。

投資家のウォーレン・バフェット氏も市場の急激な株価上昇に懸念を示している。

(要約)

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ニューヨーク証券取引所(2月29日)=ロイター 

 

 【ニューヨーク=小林泰裕】米国株の主要3指数であるダウ平均株価(30種)、ナスダック総合指数、S&P500が過去最高水準で推移している。米国の早期利下げ期待と生成AI(人工知能)の普及による成長期待が主な要因だ。週明けの日経平均株価(225種)をさらに押し上げる可能性がある。 

 

【チャート】1か月間の日経平均株価の値動き 

 

 1日のニューヨーク株式市場で、IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は183・02ポイント高の1万6274・94となった。米国の主要500銘柄で構成するS&P500も終値が40・81ポイント高の5137・08に上昇した。いずれも連日で最高値を更新した。 

 

ウォーレン・バフェット氏(2019年5月撮影)=AP 

 

 ダウ平均の終値は前日比90・99ドル高の3万9087・38ドルで、2月23日に記録した最高値(3万9131・53ドル)に肉薄した。 

 

 生成AI向け半導体大手エヌビディアなどの銘柄が値上がりした。市場では週明け4日の東京市場でも半導体銘柄を中心に株高が波及するとの見方も出る。 

 

 もっとも、米商業用不動産の価値が下落して金融機関の経営が悪化するなどのリスクもある。「投資の神様」として知られる米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(93)は2月、「現在の市場は私が若かった頃よりはるかにカジノのような振る舞いを見せている」と急ピッチな株高に警戒感を示した。 

 

 

 
 

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