( 145241 )  2024/03/03 13:56:32  
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大和路線は、JR難波駅と奈良、加茂駅を結ぶ関西本線の一部で、直通列車のバリエーションが豊富な路線。

なかでも異色の直通列車が2024年3月に増発される予定で、JR難波から奈良経由で京都まで2時間弱かけて走る列車があり、乗客が少ないとされている。

この直通列車は車両は同じでも奈良で列車番号が分かれ、別々の列車として扱われる。

また、京都から奈良行きの直通列車も存在するが、実際には行き先を変えてJR難波行きとして運用されている。

奈良行きとJR難波行きの列車番号は別々だが、奈良線からは「JR難波」の行先表示ができないため直通の表示はされない。

(要約)

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大和路線の列車(画像:写真AC)。 

 

 関西本線のうち、JR難波駅と奈良、加茂駅までの区間は「大和路線」の愛称で呼ばれます。大阪側では大阪環状線やおおさか東線と、奈良側では和歌山線・桜井線と直通するなど、直通列車のバリエーションが豊富な路線でもあります。 

 

【え、ナニ需要…?】大和路線→奈良線直通の「時刻表」 

 

 そのなかでも異色の直通列車が、JR難波発で設定されている「奈良線直通」の京都行きでしょう。これが2024年3月16日(土)のダイヤ改正で増発されることになりました。 

 

 通常、JR難波から京都まではJR京都線(東海道本線)経由で1時間弱のところ、この直通列車は奈良駅を経由し、延々2時間弱をかけて走ります。現状の設定は次の2本。 

 

・JR難波5:48発→(奈良から区間快速)→京都7:40着 ※平日のみ 

・JR難波6:10発→(奈良から快速)→京都8:05着 ※平日のみ 

 

 これに、3月16日以降は次の列車が加わります。 

 

・JR難波6:32発→(奈良から快速)→京都8:22着 ※土休日のみ 

・JR難波6:40発→京都8:51着 ※平日のみ 

・JR難波6:59発→(奈良から快速)→京都8:52着 ※土休日のみ 

 

 平日は、2023年3月ダイヤ改正で1本なくなっていた京都行きが復活して3本に。しかも新設の1本は種別変更なしで全て普通列車として運転され、2時間11分をかけて走ります。また、運転のなかった土休日にも2本運転されることになりました。 

 

 この直通列車、SNSでも存在自体を意外に思う人が見られるほどで、乗り通す人はほとんどいないと思われます。 

 

 JR西日本によると、これらは両線のダイヤ設定上、車両運用の都合で生じている直通列車だそうです。車両は同じですが、奈良で列車番号が分かれ、ダイヤ上は別々の列車になります。 

 

 一方、逆に京都からJR難波へ向かう直通列車は、時刻表上は存在しないものの、実は「ないわけではない」のだとか。 

 

 たとえば土休日に運転される京都22:19発の奈良行きは、奈良へ23:20に到着後、そのまま行先を変えて23:30発のJR難波行きとして運用しているといいます。このような列車は平日2本、休日1本あり、ダイヤ改正後も変わらないそうです。 

  

 奈良行きとJR難波行きで列車番号も別々ですが、これを直通のJR難波行きとして仕立てないのは、奈良線からだと「JR難波」の行先表示ができないためだそうです。 

 

乗りものニュース編集部 

 

 

 
 

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